• ポイントキャンペーン

アメリカ史の真実―なぜ「情容赦のない国」が生まれたのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 423p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396650476
  • NDC分類 253
  • Cコード C0022

内容説明

この国には、なぜ騎士道精神がないのか!?「中世が欠如した国」の悲劇。知られざる古典的名著、待望の本邦初訳。

目次

第1章 植民地時代のアメリカと黒人奴隷―一四九二~一七六三年
第2章 「独立宣言」から「独立戦争」へ―一七六四~八二年
第3章 「合衆国憲法」の精神―一七八二~八七年
第4章 初代大統領ワシントンの時代―一七八七~一八〇〇年
第5章 米英戦争とモンロー宣言―一八〇一~二四年
第6章 ジャクソン革命―一八二五~三六年
第7章 テキサス併合と大拡張時代―一八三七~五〇年
第8章 南北戦争前夜の奴隷問題―一八五〇~六〇年
第9章 南北戦争とリンカン大統領―一八六〇~六五年
第10章 「再建」とその後の黒人問題―一八六五~七六年
第11章 移民問題、そして第一次大戦参戦へ―一八七七~一九一七年

著者等紹介

チェスタトン,セシル[チェスタトン,セシル][Chesterton,Cecil]
1879年生まれ。イギリスのジャーナリスト。作家・評論家G・K・チェスタトンの弟。第一次大戦勃発の翌年(1915年)渡米し、米英同盟のために活発に活動。同時にアメリカ史を研究。1916年、一兵卒として英軍に入隊。1918年、戦病兵として送還され、入院中に本書を執筆。同年12月に死去

中山理[ナカヤマオサム]
1952年三重県生まれ。上智大学大学院英米文学専攻博士後期課程修了。エディンバラ大学留学。現在、麗澤大学教授(学長)。博士(上智大学・文学)

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1955年上智大学大学院博士課程修了後、西ドイツのミュンスター大、さらにオックスフォード大へ留学。1994年、ミュンスター大より名誉哲学博士号を授与される。文明、歴史批評の分野においても、多数の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

25
イングランドの知識人による、アメリカ建国から第一次大戦参戦までの事象史。20世紀前半の書術ゆえ、白人至上主義の人種差蔑が常識なので、インディアン、黒人、黄色人種は人間扱いされていない。建国という名の侵略と侵蝕、調和という名の内部闘争、自立という対外戦争。神話を含まないゆえに、身近で剥き出しでカオスな国史。トランプ的なものとポリコレ的なものが、背反しあいつつともに正当性が存在している、アメリカ史ならぬアメリカ教的な、理想理念のために血を流す事を厭わないが、流しただけの成果は確実に捥ぎ取る精神がよくわかる。2021/06/11

さきん

20
数々の深い名言を残したチェスタートンの弟の著作。文章は兄並みに上手いと思った。なるべく、通説とは異なるが、丁寧にアメリカの歴史を大統領の業績を軸に探っているように感じた。特に、各人物の国家観の違い、例えば連邦派か州の自由派かに加え、議員上がりか軍人上がりかなどによっても歴史における判断が異なることがよくわかり良かった。読み流しと専門書の中間のような内容である。2016/10/07

Shin

11
G.K.チェスタトンの弟セシルが書いたアメリカ史。通史としてはあまり馴染みの無いアメリカの歴史を、時代ごとの政治信条的争点を巡る人々と党派の争いの系譜として活き活きと描き出す。奴隷制の是非、連邦主義と州権主義の対立、そしてヨーロッパに対する愛憎。独立宣言で謳われた原則に軸足を置き、人工的に創造・拡張された国家が必然的に孕まざるを得ない諸々の矛盾をいかにして解決してきたか(またはできなかったか)という意味で、現代のアメリカが抱える諸矛盾のルーツを理解する手がかりにもなる。2012/02/16

Masa03

2
なるほど。 近代史に弱い自分としては、アメリカ史は子供のころに読んだリンカーンの伝記と黒船来航と第二次世界大戦史との絡みしかわかっておらず、空白の知識を補完できたかな。 欧州で迫害された人々が0から作った、歴史のない国家だから、アメリカには騎士道精神がない、というのは確かに、と納得。ペリーとか、マッカーサーから騎士道精神は感じないし、武士道を理解できたようにも感じない。 だが、寄るべ…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2013/09/26

石野 真

2
第一次世界大戦の時代から見たアメリカ合衆国設立から対戦への参加までの歴史書で、奴隷制への考え方など現代から見た歴史的観点は異なる面は多いが、もともとは異なる植民地から契約によって一つの国になったというアメリカの成り立ちや、リンカーンの奴隷解放宣言が戦争期に戦略として出されたものであるという背景を少し回りくどい人物紹介を経ながら伝えている。2015/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4059451
  • ご注意事項