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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
27
ラストエンペラー溥儀の家庭教師の英国人が著者。岩波文庫版は原著の一章から10章までと16章を主観的であるとして削除されているので、原著に忠実なものをということで出版されたもの。岩波文庫と読み比べもたのしいかも。2017/01/04
金吾
20
◎面白かったです。岩波版は読んだことがありましたが、訳者により省略されていることを知り読みました。省略された部分は清末期の歴史的話であり、面白い部分でしたので主観的な色彩が強いとして省略したのなら解せないなあと思いました。現場にいた人が書いているので臨場感があります。2020/11/20
まっちゃん2
6
清朝から民国移転の時代は教科書にも殆どかかれておらず、あまりよくしらなかったのですが、宮廷や政府の動きを中心に現場に近いところからの発信で貴重です。ちなみに上巻では日本の関与は全くといっていいほどありません。2020/11/26
hitsuji023
6
一読しただけで分かるほど簡単な話ではないが、おおよそのイメージは湧く。読んでいる最中に感じたことは、以前読んだ横山光輝の三国志と何か似ているなということだった。歴史は繰り返すということか。十四章の内務符は官僚の腐敗の話でこれもあらゆる時代・国、今でもニュースでやりそうな話で人間というのはつくづく勉強しない生き物だと思った。2015/05/06
魚53
5
紫禁城の黄昏、岩波文庫版は10章までが削除されていると聞き、完全版のこちらを読むことに。清朝末期の宮廷内部の事情、そして清が滅びる政治的背景が赤裸々に描かれている。西太后の愚かさと恐ろしさ、清が満洲の王朝に過ぎないこと、宦官たちの所属する内務府が自分たちの既得権益を守るために王朝の建前での存続を求めたこと、など興味深い内容がたくさん描かれている。岩波が削除した理由はよくわからないが10章までは政治的な内容だからか。2020/11/15