ダークゾーン

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  • サイズ B6判/ページ数 491p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396633585
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

神の仕掛けか、悪魔の所業か。地獄のバトルが今、始まる。

著者等紹介

貴志祐介[キシユウスケ]
1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社に勤務後、作家に。96年、『十三番目の人格 ISOLA』が第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作に選ばれ、97年に『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞、2005年に『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞長編賞、08年に『新世界より』で日本SF大賞、10年には『悪の教典』で第1回山田風太郎賞を受賞した。複数のジャンルでつねに話題作を発表し続ける、エンターテインメント界の鬼才(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

278
面白かった。序盤から夢オチの匂いプンプンだから推理編はもうどうでも良いって感じで、ダークゾーンの対局を手放しで楽しめば良い。断章8つ全て無くても自分は「面白かった」と言うと思う。2011/08/22

nobby

140
とにかく紙上で圧倒的に繰り広げられるVRさながら体験を満喫したけど随分と疲れたかな…「戦え。戦い続けろ。」訳も分からぬまま迎えた『ダークゾーン』というゲームの世界。次々と登場する火蜥蜴(サラマンドラ)に毒蜥蜴(バジリスク)鬼土偶(ゴーレム)蛇女(ラミア)なんて目にするだけでワクワク三昧!それぞれへの天敵なる存在に加えて昇格という名のランクアップ設定、そして舞台が地図掲載も有る軍艦島とはどんだけ!?(笑)その白熱した戦闘ぶりは存分に楽しめたが、将棋と重ねての戦略ありきには徐々に置いてきぼり喰らったのが無念…2021/09/06

文庫フリーク@灯れ松明の火

134
ううむ、後味悪い。さすが貴志さん。現実世界の赤の王将(キング)と青の王将の結末が、さらっと描かれている分、余計に後味が悪い。断章で明かされて行く現実世界と異世界との絡み。身勝手で自業自得と言うには、痛くて苦すぎる塚田の壊れっぶり。無明の闇に修羅一匹、救いが無い。内田康夫さん『棄霊島』で読んだ軍艦島が貴志さんでは異世界・殺戮ゲームの舞台。鬼土偶(ゴーレム)火蜥蜴(サラマンドラ)などグロテスクな魅力の異形たち。ゲームのルールはいまひとつ理解できなかったけれど、さらなる後味の悪い作品、貴志さんに期待してます。2012/05/01

utinopoti27

131
異次元空間「軍艦島」にいきなり放り込まれた主人公は、将棋のプロ手前で挫折した男だ。そこで唐突に始まる「リアル人間将棋」七番勝負。異形の化身たちを操り、ひたすら勝利目指して凄惨なバトルの幕が開く・・。闘いが進むにつれ、登場人物たちの関係性が次第に明かされてゆく趣向なのですが、正直そんなことはどうでもいい。本作のキモは、勝利に向けた戦略をどう構築し、どうしたら一歩でも相手に先んじることができるかどうかを楽しむことにあります。戦略シミュレーションゲームの小説版ともいうべき本作、将棋好きなら手に取ってもいいかも。2019/05/04

しろいるか

123
パラレルワールドで展開される命懸けの人間将棋というところでしょうか。将棋のルールは駒の動き方くらいしか知らないので、詰むだの穴熊だのいわれてもイメージできず凄さが伝わってこなかった。それでも赤軍青軍の対決は面白かった。持ち駒の特性を生かし、敵玉を殺るために何手も先を読んだ戦法は、手に汗握る読み応え。軍艦島が舞台なのも雰囲気があっていい。反面、断章はいただけない。塚田が自己中・狭量で魅力ないし、ストーリーも陳腐。ラストも現実逃避で思わず拍子抜け。ただ、貴志さんがすごく頭がいいってことはよくわかる作品。2012/11/08

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