天空の陣風（はやて）

宮本 昌孝【著】

祥伝社（2010/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 314p／高さ 20cm
• 商品コード 9784396633370
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

戦国最強の快男児が美しき巨馬を駈り疾風となって乱世を切り裂く。
『風魔』の著者が描く痛快時代エンターテインメント！
奔放不羈（ふき）にして天下無双！
破格の戦闘者（いくさびと）、陣借り平助、見参

その値（あたい）、百万石の戦闘者（いくさびと）！
剣豪将軍足利義輝より拝領の大太刀と独特の武器・傘槍（かさやり）を自在に操る若き武人（もののふ）・魔羅賀平助（まらがへいすけ）。愛馬・丹楓（たんぷう）を相棒に気ままな廻国修行の旅を続けていた。天下の諸侯が召し抱えたいと欲するが、いかなる大名にも仕（つか）えず、必ず弱き陣のために働く、それが陣借り平助の流儀だ。時は群雄が割拠する戦国乱世。美濃、越後、山城、出雲と行く先は、戦火がくすぶっている。勇猛果敢な武将、鬼謀の軍師に加勢を望まれながら、平助が陣借りしたのは、なんとかよわき女人たちだった。天衣無縫の戦闘者（いくさびと）の活躍はいかに――。戦国ロマンの傑作、颯爽と登場！

内容説明

剣豪将軍足利義輝より拝領の大太刀と独特の武器・傘鎗を自在に操る若き武人・魔羅賀平助。愛馬・丹楓を相棒に気ままな廻国修行の旅を続けていた。天下の諸侯が召し抱えたいと欲するが、いかなる大名にも仕えず、必ず弱き陣のために働く、それが陣借り平助の流儀だ。時は群雄が割拠する戦国乱世。美濃、越後、山城、出雲と行く先は、戦火がくすぶっている。勇猛果敢な武将、鬼謀の軍師に加勢を望まれながら、平助が陣借りしたのは、なんとかよわき女人たちだった。天衣無縫の戦闘者の活躍はいかに―。戦国ロマンの傑作、颯爽と登場。

著者等紹介

宮本昌孝［ミヤモトマサタカ］
１９５５年、静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に入る。９５年『剣豪将軍義輝』で歴史時代作家の新旗手として注目される。以後、爽快感あふれる作風で人気を博す（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[onasu]

戦国の世を浪々の身で渡り歩く巨軀の武人、陣借り平助こと魔羅賀平助。戦国ものも一頻り読んだと思っていたら、とんだ拾いものがありました。　　この平助、将軍足利義輝に助力した折に「百万石に値する」と激賞されたこともあって名が知れ渡っており(初巻：陣借り平助)、行く先々で歓迎もされるが、女難の相も。　　こちらでは大きな戦には立ち合わないが、有名どころでは竹中半兵衛による稲葉山城乗っ取りか。ここでは女傑はおれど、女難とまでは到らなかったが…。　　あくまで娯楽作品で、おもしろみ満載。初巻と３巻目も読んでみよう！

2022/01/27

[蕭白]

今作は、竹中半兵衛や明智光秀、山中鹿之助など歴史上有名な戦国武将がたくさん登場して楽しかったです。悲痛なお話はほとんどなく、平助が恋のキューピッドを勤めたり、明るめのお話が多くてよかったです。

2011/11/04

[あかんべ]

相変わらず女には弱い平助。けれど最愛の女いや雌は、愛馬丹楓だろう。丹楓は最強の雌だし、平助にとって人間の女より丹楓を選んでしまうだろう。りっぱにやきもちを焼いたりする丹楓は、つんでれ？

2012/01/02

[ひろゆき]

シリーズものの第二作とは知りませんでしたが、楽しく読めました。爽快。超人的な武芸の達人が主人公で、あり得ない強さなのですが、書き方のためか、鼻につきません。ほどよい謎解きと意外性。艶。読むのに疲れないし、人物造形が類型的なのに馬鹿馬鹿しいとも思わない。書き方のバランスの良さかな。ただ、主人公の名前は、テレビでは流せない。

2013/09/17

[紙虫]

何年ぶりの続編？やっぱりこのシリーズ好きです。スーパーヒーローが主人公ゆえ、戦国時代を舞台にしながら大河にせず、あえて短編。ムダのない文章は毒のない筋立てを引き立てていいなあ。読後感が爽やかなのは、初期の江戸モノ「藩校早春賦」や「こんぴら樽」と通じるものがあり、単純に嬉しいです。

2010/06/04