新釈 走れメロス 他四篇

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396632793
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で第一五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

158
読了後最初に思ったのは、原作も読んでみたい!です。力量不足なもので「走れメロス」しか読んでないのでwでも「走れメロス」を読んでいたからこそモリミー版「走れメロス」を読んで分かった。これ話の本筋しか合っていないぞ、と!w馬鹿馬鹿しくて仕方ないが確実に面白い。絶対原作とは違うのだろうけれど、特に「走れメロス」の両端の作品、これ読みたいです。何というか、古臭さを感じさせない内容だから。この本を読んで、さらに古い作品に興味が湧いてきましたねこれはおそらく。そしてこれらの作品を選んだモリミーのセンスも凄いのでは?w2012/07/30

kishikan

158
偉大な小説家の作品を森見が現代にあわせて解釈した小説集。特に坂口安吾の「桜の森の満開の下」の美しくもクールな描写については、原作以上ではないかとも思ってしまうほど・・・。2008/03/28

エンブレムT

157
『走れメロス』で爆笑した私。「面白い?どんなお話?」と純な目で見上げてくる子供の前で困り果てました!桃色ブリーフ姿のお兄ちゃん達が、美しく青きドナウの曲に合わせて踊っているとは言えないよwwwいろんな意味で、なんて恐ろしい新釈なんだ!(笑)でも、モリミフィルターを通すと文学はこうなるのか~ってすごく納得。個人的には『桜の森の満開の下』の静かな怖さが好みでした。2010/01/13

れみ

151
五つの近代文学の短編をベースに書かれた、現代の京都が舞台の連作短編。森見さんの本はこれが3冊目だけど、一番読みやすかった。予備知識なしでも面白いけど、元のお話や森見さんの他の本も読んでいたら、さらに面白いと思う。「走れメロス」はつい声に出して笑いたくなる可笑しさ。2015/06/04

佐々陽太朗(K.Tsubota)

142
小説を書くとは何なのか。映画を撮るとは何なのか。恋とは何か。学生の街、京都には無駄遣いされた才能の屍が累々と積み重なっている。その果てしない浪費の中にキラリと光る美があり、真実があり、あるいは真実と見紛う幻がある。森見氏の小説を読むと京の街をぶらつき、才能の屍を拾い集めたくなる。2010/01/03

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