炎と氷

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  • サイズ B6判/ページ数 463p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396632373
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1レース数分にして利息5割―分5と呼ばれる暴利の競馬金融を営む世羅。親友の若瀬と共に、九州から闇金融の頂点を目指し東京に進出して来た彼は、情け容赦のない追い込みで同業者からも怖れられていた。普段はギャンブル狂ばかりの顧客の中に、ある時現われたのが、堅物の銀行マン・赤星だった。行内の融資を担保に200万貸してほしいという。だが、その陰には融資強奪の計画があり、絵図を描いていた男こそ、盟友の若瀬だった。彼は風俗金融と呼ばれる風俗嬢専門の闇金融を経営し、客のキャバクラ嬢に入れ込んでいる赤星の情報を嗅ぎつけ、退職金もろとも剥ぎ取ろうとしていたのだ…。カネとプライドをめぐり、運命の歯車が軋み音をたてはじめた時、“炎と氷”二人の凄絶な闘いが幕を開けた!鬼才・新堂冬樹が満を持して贈る超絶のエンターテインメント。

著者等紹介

新堂冬樹[シンドウフユキ]
大阪生まれ。金融会社勤務を経て、現在はコンサルタント業を営む傍ら執筆を続ける。『血塗られた神話』で第七回メフィスト賞を受賞してデビュー。2000年刊行の『無間地獄』で闇金融の凄まじい実態を迫力の筆致で描き、大反響を呼ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyangle

4
二人の闇金が対決する話。一方は、暴力を武器とする炎のような屈強な男。もう一方は、詐略を武器とする氷のような冷徹な男。そんな図が見えてきたところで、むちゃくちゃな展開になるであろうことが予想されるわけですが、その通りに展開し、まあそうなるわな、という納得の結末へ。破壊的な気分のときにざ~っと読むと楽しい小説。ひとに勧めるようなものではないと思いますけれども、ボクは楽しく読みました。2018/09/19

biblos

4
細かい設定はいろいろ言いたくなるけど、楽しく読み終えられた。2018/08/24

ぴぴ

3
久しぶりにエグいの読みたくなって借りてみました。世羅の熊本弁がすごくリアルで、新堂冬樹さんは熊本出身かとググってしまいました。いや〜しかし暴力シーンは読むのが辛かった。まっとうに生きるのが一番!2015/08/16

ゆずぴ

3
相変わらずえぐめの新藤節。久しぶりに読むと濃い濃い。血しぶきぶしゃーみたいな話なんですがなんかざくざく読んでしまう。できる限りこういう方々とはお知り合いにならずに生きていきたいと、この人の本を読むたびに強く思います(笑)ブロン中毒っていうと中島らもさんが浮かんでしょうがないんですが、意外とあの人が忠義を尽くしててそのラストはきれいに思えてしまうのがまた騙されたって感じです(笑)2014/11/14

鬼神ザビエル

3
最後の《なら……いいさ》が良かった(?ω?)2013/06/03

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