さつき断景

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784396631789
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

[祥伝社販売部日浦オススメの一冊]生きるってどういうこと? 読み終えた後、各違う感想でありながら、同じ感動が残る珠玉の一作!

内容説明

1995年、1月阪神・淡路大震災、3月地下鉄サリン事件、そして5月1日―。神戸でのボランティア活動から帰京したタカユキ(15歳)は惰性としか思えない高校生活に疑問を感じていた。電車一本の差でサリン禍を免れたヤマグチさん(35歳)は、その後遺症ともいうべき自己喪失感に悩んでいた。長女が嫁ぐ日を迎えたアサダ氏(57歳)は、家族団楽最後の日をしみじみと実感していた…。そして96、97…2000年。三人は何を体験し、何を想い、いかに生きたのか。20世紀末6年間の「5月1日」からそれぞれの人生を照射した斬新なる試み。注目の山本周五郎賞作家が挑んだ日録小説の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

52
ハッキリ言うと、最後まで何の物語だか分からなかった。 1995年から2000年までを、5月から始まり一年ずつ切り取った物語。 5月から始まる物語で、皐月。 そして、3人の主人公の断層を見せることによる景色。 まさに、タイトルの妙。 重松清の読者に対する問いかけが聞こえてきそうな感じもする。2019/05/19

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

12
**平穏への感謝の物語**1月17日、阪神淡路大震災。3月20日、地下鉄サリン事件…。あれから私たちの世紀末が始まった…。95年から2000年、計6回の5月1日を通じて、あの時あの瞬間、を描く著者の大胆な意欲作!?(紹介文・他より)――阪神淡路大震災…、地下鉄サリン事件…、その当事者の方々は今尚、つらい思いをなさっていると思います。 ⇒続き2014/01/29

そのぼん

12
1995年から2000年まで、『あの時代』を淡々とざっくり切り取って書籍にしたような作品でした。実際に起こった出来事が多数散りばめられているので、ああ、こんなことあったなあと感慨深く思いながら読んでいました。2012/02/02

ミーコ

8
なんかパッとしないなぁ と読み進め 終盤になって やっぱり重松さんだなって思った。それぞれの家族の歴史… 最後の少年の事件は胸に刺さった。2012/06/09

ゴリ

6
1995年、阪神淡路大震災、オウムサリン事件から物語は始まる。10代、30代、50代の主人公達の6年間のある一日を切り取った物語は、読む側も感情移入され楽しめます。嫌な事件がたくさん出てきてちょっと滅入りますが、後半は元気をもらえ、自分もがんばるかと自然に思えるのはこの作者の良いところです。2010/01/19

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