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偽装された自画像―画家はこうして嘘をつく

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396615062
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C0070

内容説明

画家は必ず嘘をつく。画家が自画像に仕掛けた「偽装」には、驚くべき事実や、画家の隠れた一面が隠されていた。「悲劇」「野心」「プライド」「たくらみ」…。「偽装」の謎解きで、がらりと変わる名画の見方、二〇作品!十五世紀ルネサンスから現代までの「自画像」から見えてくる、もうひとつの西洋絵画史!

目次

1章 紛れ込む「たくらみ」―十五~十六世紀・ルネサンスとマニエリスム(群衆の中の自画像―ボッティチェルリ・東方三博士の礼拝;皮だけになった画家―ミケランジェロ・最後の審判 ほか)
2章 仕組まれたリアリティ―十七世紀・バロック(切られた首―カラヴァッジョ・ゴリアテの首を持つダヴィデ;X線が暴いた事実―ルーベンス・四人の哲学者 ほか)
3章 本当の「私」はここにいる―十八~十九世紀・近代(巨匠へのオマージュ―ヴィジェ・ルブラン・麦わら帽子を被った自画像;画家のプライド―クールベ・出会い(こんにちは、クールベさん) ほか)
4章 予言された悲劇―二十世紀・現代(仮面と同化した画家―アンソール・仮面に囲まれた自画像;老巨匠の隠された願望―ピカソ・自画像 ほか)

著者等紹介

冨田章[トミタアキラ]
美術史家。東京ステーションギャラリー館長。1958年、新潟県生まれ。慶應義塾大学、成城大学大学院卒。財団法人そごう美術館、サントリーミュージアム「天保山」を経て、現職。専門は、フランス、ベルギー、日本の近代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

55
読み慣れた中野モノをチョコパフェとすれば、冨田作はさしずめ手打ち蕎麦。かみしめる旨みが一気読みさせる。ギャラリー館長を歴任した大学教授らしくアカデミック臭ぷんぷん・・かといって鼻につくうんちく度合いは低く、読み手の興味を静かに引き寄せる。中野ものに耽溺過ぎた弱みはどれを読んでもマンネリ化した嫌いがないともいえず。初めてこれで知った作品が意外と多く新鮮。印象深い画家はフリーダ。彼女の歴史は映画などで知っていたとは言え、釘を刺した絵を見たのは初めて。彼女を虜にした夫の姿も知りたくなってきたぁ~2016/03/15

ゆずこまめ

13
画家が自画像に託す思いのいろいろを楽しめます。本当はこうだったかも、なんて自分でも想像してみたり。写真には無い楽しみですね。2015/06/10

ゆうゆう

6
絵のどこかに自分を主張する、その主張の仕方でその時のメンタル…というか、主義というものがうかがえる。共通するのは、人生で一番良いときの教訓を残そうとしたような気がする。2017/01/09

oldman獺祭魚翁

6
図書館本 タイトルの偽装…内容はルネッサンス期から現代までの画家の自画像からその画家の生き方や性格等を著者の見地から述べる本です。中々興味深い内容ですし、図版も結構揃っていますが少々固めの内容の為、中野京子氏程の面白さは無いと感じます。美術に興味のある方にお奨め。2014/12/24

エイドリアン

5
自画像の裏事情がわかる本。面白く読みました。カラーで絵画もあり、それぞれの画家のこともわかり、絵画の面白さに気付かされました。さぁ〜美術館行こう!2015/01/28

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