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陰謀の天皇金貨(ヒロヒト・コイン)―史上最大・100億円偽造事件 20年目の告白

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  • サイズ B6判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396613945
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0090

内容説明

日本がバブル景気に浮かれていた一九九〇年一月二九日、国民はある「事件」に仰天した。昭和天皇在位六〇年を記念した一〇万円金貨(通称『ヒロヒト金貨』)の“偽造品”がスイスから日本国内に大量に流入したと警視庁が発表、“被害総額”は一〇〇億円を突破した。それから二〇年、作家の「僕」は、この事件で渦中の人物となった日本人コイン商に出会い、警視庁での厳しい取り調べや、「ヒロヒト金貨」の発行・流通・真贋鑑定にまつわる一部始終を聞かされる。コイン商は「僕」に顛末の公表を願った。イラン・イラク戦争(一九八〇年)、ロン・ヤス会談(一九八三年)、プラザ合意(一九八五年)、イラン・コントラ事件(一九八六年)…。「事件」の背後に浮かび上がる、バブル期の日本を巻き込んだ国際的陰謀。二〇年の時を経て、事件の闇が暴かれる。

著者等紹介

加治将一[カジマサカズ]
1948年、札幌市生まれ。アメリカでのビジネスを手がけ、帰国後、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

34
★★★現代史というのは、若かりし日に見聞きしている、ある意味リアルでタイムリーな記憶があるが故に、客観性を欠く面がある。今回は天皇在位六十周年記念金貨の偽造事件の解明していくのだが、結局のところ、大抵の場合 「ある」パワーバランスに行き着くところが在り来りすぎてマンネリ感ありあり。この「ある」は、ネタバレになるので、気になる方は読んでみてください。少なくとも、プラザ合意から、ロンヤス会談、中東戦争、イ・イ戦争、湾岸戦争までの経緯がわかりやすく語られている。2018/05/08

キムチ27

32
笠貴章・・私は聞いた事がない名前だが、実在の人物のようだ。彼が語る「疑惑にまみれた陰謀」そして政界の大物や牛島氏。この時期、1980~2000年は子育てに埋没し、日々の新聞やテレビは見て脳裏をかすめるだけ。およそ、認識というフィルターを通る事のない時期だった。ただ、思い出すのは父兄がコイン収集に血道をあげており、私も末席を汚す存在。今、手元にはコインは1枚残すのみ。物語は非常に面白く、、あっという間に読了。それだけに、写真(ニュース形式の報道写真)と国際レベルの展開で、どこまで筆者の推論かは掴めぬ。2014/05/31

しーふぉ

11
コインコレクターの世界が垣間見ることが出来た。どこまでがフィクションなんだろうか。2014/01/02

かぶき者

6
図書館にて。陰謀説を語るときにはありがちですが、強い裏付けや証拠の羅列まではオッと思わせるのですが、段々外れて推論や誇張や飛躍していく終盤はちょっと胡散臭い。ただ記念コインが何らか陰謀を秘め、誰かの私服を肥やしているだろうことは充分伝わった。読み応えはあり。2016/07/24

ニゴディー

3
ノンフィクションっぽい小説。 説得力はあると思うけどどこまで信じて良いものやら。 そういった面も含めエンタメ小説としてとても楽しめた。2017/11/19

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