感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
139
幅広い著作のある齋藤孝の「ざっくり!」シリーズの中の1冊。学校の「美術の時間」では教えてくれない美術の楽しみ方、がキャッチフレーズだった。神が細部に宿る「奇跡の技」ファン・エイクなど、具体・分かりやすい表現は齋藤孝らしかったが、美術史の本の割にはカラー写真が口絵の14枚のみ。物足りなかった。2019/03/17
ykmmr (^_^)
115
世界中の名画家や、その『美の巨人』たちが生み出した作品たちを、また『齋藤流』で考察し、ザクザク切って行く。ただ、『名画』とか『上手い』とかではなく、特徴や時代背景、描き方で分類。そして、『絵画』の評価も『時代』がある事や、その時代を切り刻む『インプット』や表現する『アウトプット』があり、それを知る事により見解が広がるなど、齋藤流『教養的美的センス』が味わえる本である。つまりは、『絵画』も『本』同様、『底なし沼』と言うわけである。2022/11/11
糜竺(びじく)
46
正直、私は美術についてはさっぱり分かりません。だから、逆に美術の世界ってどんなものなのだろうかと思い立って読む事にしました。この本の中では、主に「うまさ」「スタイル」「ワールド」「アイデア」「一本勝負」の5つの基準でそれぞれベスト10の画家が紹介されています。全く自分にとっては知らない分野なので、取っ掛かりとしては勉強になったような気がします。美術の世界も、きわめて奥深く歴史もある事も伝わってきました。今まで、美術は関心としてはゼロに近かったですが、ほんの少しだけですけど興味がわいたような気がします。2016/06/05
ヨータン
19
大変勉強になりました。これから絵を鑑賞する時の絵の見方が変わりそうです。ずっとルノワールの絵が好きでしたが、生きる喜びとして絵を描き続けたから、彼の絵は幸福感を与えてくれるのだなと思いました。 ルノワールますます好きになりました。2019/02/24
ゆうこ
6
抽象絵画を見ることは、心のアンチエイジング法だと思います。心が硬くなればなるほど、「うまい絵」を好むようになります。そうした絵の方が落ち着くからです。でも、心を落ち着かせてばかりでは、心を若返らせることにはなりません。新しいものを受け入れていくこと。それまで感覚的に受け入れられなかったものを「これ、いいじゃん」といえるようになる。その感覚が、その人を若返らせるのです。/本当の意味での教養人とは、単に知識がある人ではなく、自分が今まで培ってきたものが突き崩されることを楽しいと思える人なのです。2019/01/25