内容説明
つながりがわかれば、こんなに面白い。「文脈力」で読みとく日本の歴史。
目次
プロローグ いまこそ、日本史を学びなおす
第１章 「廃藩置県」と明治維新―なぜ前代未聞の大革命が成功したのか
第２章 「万葉仮名」と日本語―和洋中の粋を集めて発展した「世界言語」
第３章 「大化の改新」と藤原氏―ナンバー２が支配する日本統治の始まり
第４章 「仏教伝来」と日本人の精神―「ゆるさ」が可能にした神道との融合と禅の進化
第５章 「三世一身の法」とバブル崩壊―日本の土地所有制度はどこから始まったか
第６章 「鎖国」とクールジャパン―「日本的」なるものを煮つめた二〇〇年
第７章 「殖産興業」と日本的資本主義―なぜ日本は資本主義競争に勝ち残れたのか
第８章 「占領」と戦後日本―採点！ＧＨＱの占領政策
著者等紹介
齋藤孝［サイトウタカシ］
明治大学文学部教授。１９６０年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。一般人向け・小学生向け・教師向けセミナー「斎藤メソッド」主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
106
2007年出版。本棚整理目的。大人になってから今の社会の仕組みを考える時に、日本史を知ることは必須であるとさえ思う。ざっくり日本史を振り返ると、中国から導入した律令制による中央集権と、明治維新後の議会制民主主義と資本主義、戦後GHQによるアメリカの７年間の占領がシステムとして外から入ってきたもの。天皇制と幕府における将軍の並列は本音と建前があり、ナンバー2が実権を握るという形態を作った。現在の土地制度は743年の墾田永年私財法に遡れると、色々考えさせられる。本書は著者の独断も多く、あくまで参考にする程度。2022/07/28
みっこ
38
面白かった！とてもわかりやすい説明で、日本史初心者の私でもすらすら読めました。学校で習う歴史は、ひたすら丸暗記で『◯◯時代』『××時代』と断片的。でも本当は過去に起こったことはすべてつながっていて、その上に今があるんだということを再認識できました。大人になってやっと興味が出てきた歴史。世界史版もあるので、次はそちらを読もう。2015/02/22
のえる
29
図書館本。返却コーナーで出会った。 おもしろかった！学生時代は用語でしか捉えておらず正直面白味を見出せなかった歴史物が捉え方次第でこれ程面白く感じられるとは。 現代へ繋がる制度の根本的な理由や日本人ならではの美点など｢すごい！｣と思えるネタを学べる本書。 日本人の得意な変わり身の早さ、システムを取り入れて自然にアレンジを加える能力、良い意味でユルイ。素直。 近代化にとって最も大事とされたものの考え方や概念を導入することは実生活においても通じるものがありそう。 賢い人は思案も上手い。2021/01/26
kanki
19
「すごいと思わなければ、勉強でない」。とても分かりやすい。廃藩置県、大化の改新の意味を理解できた2022/12/08
なお
18
もう一度日本史に触れたくなった。『ざっくり世界史』も続けて読んでみたい。2017/10/27
