内容説明
今こそ知るべき「非・東京裁判史観」。
目次
2章 世界史から見た「大東亜戦争」・後編―三つの外的条件が、日本の暴走を決定づけた(排日運動の激化と大陸への出兵;満州国建国の真実;第二次世界大戦―常識のウソ)
3章 国際政治を激変させた戦後の歩み―なぜ、わずか四〇年で勝者と敗者の立場は逆転したのか(敗者の悲劇―「東京裁判」と「南京大虐殺」;「日本型」議会政治の奇蹟)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930(昭和5)年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1955年に上智大学大学院博士課程修了後、西ドイツのミュンスター大学、さらに英オックスフォード大学へ留学。専門の英語学の分野では、ミュンスター大における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表、英訳および邦訳も刊行された。1975年発表の「英語学史」は、6世紀から18世紀までの英語学の流れを研究した通史である。1994年、ミュンスター大より名誉哲学博士号を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きいち
7
南京に関する記述も含めその主張への軽々しい判断は禁物だが、意外に冷静な筆で正直少しほっとする。そして渡部の解釈を発展させると、戦争と降伏に新たな意義づけができる。早々に植民地を手放すことができ、穴が塞がれた平和憲法を外圧の形でムリなく手に入れ、平和と経済発展を実現できた・・つまりは、「塞翁が馬」的に考えれば日本にとっては、必ずしも失敗ではないストーリー。左翼右翼共に感情的には合わないだろうが、これがいちばん「犠牲」を意義づける考え方かもしれない。日本以外の国にとっての新たな意義づけもそれぞれ必要だが。2013/01/03
Akitoshi Maekawa
0
下巻になると筆者の思考がやや偏ったものに思えてきた。当時の日本を弁護するには、ややファクトが少ない印象があるからか。南京虐殺については定量的な視点で整理しているが。事実解釈には2つ以上の視点を入れた方がいいな、と最近よく思う。2013/12/06
Akihide Okada
0
なぜ帝国陸軍は暴走したのか、なぜあの時代、無益な戦争にずるずると巻き込まれていったのか・・・ 原因は日本人の気質ではなく、明治憲法にあった。「眼からウロコ」の一冊だ。優れたリーダーが組織には必要であり、明確で思い切った権限が与えられなければならない。そして、日本人として生まれ、海外に生活する自分を見つめ直す機会も与えられた。昔から渡部昇一先生のご著書を拝読するともりもり元気が湧いてくる。2013/07/02
misao2662
0
南京大虐殺?少し偏った意思が見えるような気がするなあ2012/11/15