• ポイントキャンペーン

Non select
日本的革命の哲学 - 日本人を動かす原理その1

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 458p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396500962
  • NDC分類 121.4
  • Cコード C0021

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

7
北条泰時によって制定され公布された「関東御成敗式目」(貞永式目)は、日本人が自らの手により作った日本独自の法律とされる。日本史において「日本が日本になった」大きな節目であった。本書は「明恵上人と北条泰時と貞永式目」から日本はどこで大きく転換して日本になったかを探っている。日本では長子相続制であったという誤解があるが、それは間違っており27条ではそれまでの実績の評価と能力の有無だけが基準であり、相続順位は功績、能力順位であっても、決して血縁順位になかったことが示されている。武家社会の基本法が貞永式目だった。2016/08/10

葉紗

0
「日本で最も成功した革命家」は、鎌倉幕府第3代執権・北条泰時だった―。時の天皇を倒し、古来からの法・律令に則らない法律「御成敗式目」を定め、武家政権を確立した彼の、哲学的源泉とは?という本。北条泰時の伝記が読みたくて読みました。泰時のおおまかな人生や、明恵上人との深い関わりが知りたい方にはおすすめです。泰時の政治手法が、丁寧に取り扱われているのも良いです。しかし、聖書や儒教に思想基盤を置き、さらに現代の問題をも探りあててしまう、非常に癖のある文章であり、読み手によって好悪がはっきりわかれると思います。 2014/09/07

Shu

0
日本には改善はあっても革命はないと言われている。しかし、著者によれば、貴族政治から武家政権の転換は実質、「革命」に近いという。天皇制を維持しつつも実質的に武家の統治への切り替えに成功した秘訣は日本独自の統治の哲学があったからという。それが北条泰時の作った関東御成敗式目(貞永式目)である。貞永式目は当時の武士の生活習慣に立脚していたので定着した。喧嘩両成敗を始めとして、日本に根づいた慣習法である。だからこそ、その後明治に至るまで統治の基本となったという。まったく同感である。2014/08/07

イガラシ

0
日本独自の「自前の秩序」として成立したのが関東御成敗式目であった。それは規範を条文化した固有法で、世間法の基本ともなっている。貞永元年(1232年)の発布から明治5年(1872年)以降に消えていくまで、640年間の長きにわたって読まれ続けたのは他にないだろうし、人々の中に浸透して今でも残っているのだろう。日本文化に大きな影響を与えたこの法をこれだけ読んだのは初めてだった。昔からの習慣があり、それが現代にもつながっている部分があったりするのは面白いなと思った。2014/01/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/217447
  • ご注意事項