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従軍看護婦たちの大東亜戦争―私たちは何を見たか

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  • サイズ B40判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396500948
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

目次

1 勃発―それは中国大陸で始まった(支那事変―大東亜戦争の発端/昭和十二年;ノモンハン事件―後に生かされなかった戦訓/昭和十四年)
2 宣戦布告―大東亜戦争への突入(真珠湾攻撃―進撃する日本軍/昭和十六年;ミッドウェー海戦―戦局の転換期/昭和十七年)
3 転進―死屍累々の中での敗走(満州戦線―主力部隊を欠いた後の戦い/昭和十八年;サイパン島陥落・インパール作戦中止―形勢不利となる日本軍/昭和十九年七月;レイテ沖海戦―神風特攻隊の出撃/昭和十九年十月)
4 焦土―焼き尽くされる祖国(東京大空襲―国民生活の崩壊/昭和二十年3月;沖縄戦―一般市民を巻き込んでの地上戦/昭和二十年四月;広島・長崎原爆投下―壊された二つの都市/昭和二十年八月)
5 玉音―私たちはそれをどこで聞いたか(終戦の詔―信じがたい敗戦の真実/昭和二十年8月)
6 抑留―終わらない戦争(ソ連の対日宣戦布告―交わされていた密約/昭和二十年8月;関東軍の終焉―シベリア抑留という新しい苦痛の始まり/昭和二十年九月)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

61
招集され従軍した日本赤十字社の看護婦たちによる中国、南浦戦線・内地での看護体験記。従軍看護婦が招集されていたことを知った。また戦争というのは国と国、兵士と兵士が戦っているという感覚があったが彼女たちも戦地で傷病兵と戦っていたと感じた。戦場で看護婦の目から見た戦争というものが綴られており、その悲惨さが伝わってきた。子供の頃、父から聞かされた戦地での悲惨さの様子通りだった。「絶対に戦争のような馬鹿なことをしてはいけないしそんな国にならないようにしてはいけない」という言葉を思い出した。図書館本。2016/06/14

スー

22
48戦地に送られた看護婦達の記録、彼女達は満州・上海・ぶえのすあいれす丸・ベトナム・ビルマ・ラバウル・フィリピン・沖縄で空爆を体験し海では魚雷に怯えジャングルを彷徨い終戦後には八路軍に連れて行かれたりシベリアに送られた看護婦も居た。戦地で彼女達は兵士達と変わらない体験をして1000名を超える犠牲を出した。ジャングルを彷徨っていたさいに一部の兵士達は味方を殺し奪い食べたりしていたようで彼女達が最も恐れていたのは味方の兵士達だったようだ。無事に帰国しても地元は空爆で様変わりしている時もある戦争が過酷だ2023/06/28

Ayano

5
「想像を絶する」とはこのことを言うのか、と考えさせられた本。実際に病院船や軍属の病院で働いてみえた方の歴史の証言が詰まっている本。 沖縄戦にも触れられていて、実際に従軍看護婦が過ごしたガマ(防空壕)に入り灯りを消し、友達と手をつないだ時の「人は生かされているんだ。生きていることは幸せなんだ。」と感じた時のことを思い出した。 個人的に…臨床に出ることなく、今に至るけれど「同じ看護職」と口にするのも憚られるほど、諸先輩方の勤務(従軍)された環境は過酷だったと思う。2008/09/06

mimm

5
海外に召集された看護婦さんの手記が特に壮絶で、唖然としました。ジャングルを彷徨ったり、シベリアに連れて行かれたり…女性でもこんな苦労をしていたなんて。極限でも職務を全うしようとする姿には、ただただ尊敬です。2011/10/22

mimm

2
再読2015/07/11

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