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日本人と中国人 - なぜ、あの国とまともに付き合えないのか

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  • サイズ B40判/ページ数 295p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396500849
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C0021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中年サラリーマン

10
「嫌中国」本ではない。江戸という時代から日本人というものを探っていく。本書に出てくる天皇中国人説というワードだけ出すとトンデモっぽいがいたってマジメ。この中国というのは民族としてではなく観念としての中国。それは明治維新の原動力となった勤皇思想がそもそも中国から輸入されたものだという件を読まないとなかなか理解できないだろう。中国を悪くいうのは簡単だが、じゃあ日本が過去の中国の思想とどう付き合ってきたのかをこの本を読みながら考えてみるも悪くないかも。2013/07/28

Satoshi

9
示唆に富んだ内容。尊皇思想は中国より輸入されたものであり、それが天皇主権体制の礎になったのであれば、明治以後の中国侵略の見方も変わる。秀吉の朝鮮出兵、征韓論、南京攻略と理屈に合わない戦争や理論がアンビバレントな間柄だったからか。本書内の226事件考察は面白かった。2023/01/08

父帰る

3
中国から由来した「尊皇思想」は幕末の志士に受け継がれ、明治維新以降、その思想を体現化した西郷隆盛は天皇家幕府と対立して下野し、西郷の死と伴にその思想は暫く沈静化したが、再び日支事変及び二二六事件で猛威を奮う。「内なる中国」「内なる天皇」を理解しないとこの本は理解できない。私の理解はまだ不十分だ。2014/06/27

0
どうしてこんなにこじれているのかわかったような。歴史の流れが良くわかっていないことを痛感しました。社会の動きにもっと注目してみようとも。日本と中国の関係って不思議ですね。2016/05/31

platoon

0
市井の大家の本はほんとに為になる。「尊中」=「尊皇」はとても刺激的、「天皇機関説と国体問題」は腑に落ちた。「内なる天皇」の指摘は破壊力充分。2013/01/09

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