内容説明
「これが一〇〇円!?」ダイソーの出現は日本中に衝撃を与えた。その創業者矢野博丈は、大学卒業後、事業に失敗。夜逃げし、職を転々とした先に辿り着いたのが、トラックでの移動販売だった。値段を聞かれ、思わず口にした「一〇〇円でええよ」―それが後の人生を大きく変える。利益が一円でも売る一〇〇均商法で、型破りなビジネスモデルを作り上げた経営の秘密に迫る!
目次
第1章 仕入れは貧乏と格闘技
第2章 夫婦で一番売るトラック売店
第3章 一〇〇円の高級品
第4章 矢野式人材の育て方
第5章 破竹の海外進出
第6章 入社二年目のバイヤー
第7章 九九パーセントが自社開発商品
第8章 新しい風、生き残るために
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県生まれ。広島大学文学部卒業。「週刊文春」記者時代に『小説電通』でデビュー。1983年「週刊文春」を離れ、作家専業として政財官界から経済、芸能、犯罪まで幅広いジャンルで精力的に執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
46
読了前の印象を書くのもなんですが、いろんな意味で凄い人なんだろうなと思ってました。読了後もそれは変わらず。昭和敗戦後から平成のリーマンショック後迄の一つの経済史とも言える。サーキット商法から百均経営哲学誕生まで。否、昭和高度成長期のある一面の経済もよく矢野氏を通して大下氏は描いているのである。ここに描かれていることは誰でも出来ることでは決してない。ただ、少しでも触れて真似すること、ヒントとすることは出来る。潜在的意識として持ち得ると思うのである。百均商法に少しでも興味ある方は是非!そして若い方も是非!2020/04/04
犬養三千代
7
大下さんらしい取材力。しかし、いままでのとは違って、よいしょが多いかなと。医者の家系、嫁の実家などなど。赤貧洗うが如しではない。夜逃げをしようが、お助けマンが周りにいること。、これは重要な力。二代目の手際もこ!から楽しみ。、2020/08/02
anken99
5
いやこれは面白かった。100円ショップの王者、ダイソーを一代で作り上げた男の半生記。とにかくすごい。無一文同然から、ここまでの企業を作り上げる才覚やいかに。そして早婚の奥様の支え、そして能力もものすごい。利益から100円という価格設定に入るのではなく、100円でいいものをというポリシーが、お客さんのリターンを呼び込むという発想は素晴らしい。それにしても、初期のころのエピソードには、ただただ感嘆するばかり。生きるということに、パワーとエネルギーを持った人から、私自身もパワーとエネルギーをもらった次第。2021/08/04
はなちゃん。
2
社是なし、年間目標無し。最高です。惚れました。2020/04/17
はやと
0
ダイソーが広島の会社だということで読んでみた。百均だからといって侮れない👍