内容説明
「陣借り平助」とその名を馳せる魔羅賀平助は、弱小だった毛利元就や織田信長の陣に加勢し、大勝利に導いた男。その平助が諸国を放浪中に上杉謙信の軍師・宇佐美定満の陣を借りることに。武田軍と相見えるが、勇敢なはずの定満が、なぜか一騎打ちを請う敵の猛将・原虎胤と戦わず、平助に名代を務めさせた…。天下無双の快男児が戦国を駆け抜ける、痛快武人伝。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年、静岡県浜松市生まれ。日大芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年『剣豪将軍義輝』で一躍脚光を浴び、以後歴史・時代小説作家の旗手として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タツ フカガワ
15
六尺を越す体躯に四尺の太刀を背負い、相棒はアラブ馬の血を引き人語を解する巨体の牝馬、という魔羅賀平助が戦国の世で繰り広げるヒーロー譚はまさに痛快娯楽作。読んでいて楽しいことこの上ない。それに平助の個性的なキャラクターに絡む女性たちも魅力的で、読後の爽やかな余韻は隆慶一郎『一夢庵風流記』の前田慶次郎に通じるものでした。ただし本書がシリーズ2作目だったようで……。2020/07/28
BIN
3
前作「陣借り平助」をすっ飛ばして読んでしまった。桶狭間に厳島などなど一か八かの合戦で勝利を導いた平助の話。今作では合戦はほとんどなく、主に女人の助っ人として登場。巨馬に乗ったり、凄まじい武勇を発揮している点で前田慶次にしか見えない。チートキャラすぎて、あまり魅力に感じなかった。2013/10/24
バッタ
2
シリーズ2作目。主人公の相変わらずの無双っぷりが凄い。また、架空の人物だけに、色々な歴史的事件に顔を出しており、そこも楽しい。今回は女性絡みの内容が多かったです。2014/10/19
かずぺん
2
楽しい本ですね。気分爽快です。2014/02/14
Aki Oba
2
この魔羅賀シリーズは爽快感バツグンで、読んでいて楽しい本です。キャラがどうしても花の慶次とかぶるけど・・・。逆に実在して欲しくない主人公です。2013/11/19