内容説明
財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。それを聞いた姉妹の婚約者は、公にせず、別々に捜索隊をたて、秘密裏に現場へ向かう。会長が死の床にあり、その財産を独占するための絶好の機会と捉えたのだ。何人も寄せつけない「幻の谷」で、過酷な自然を舞台に様々な人間の野望と思惑が交錯する傑作山岳推理。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。その後、本格推理のみならず、ノンフィクション、時代小説と数多くの話題作を発表し確固たる地位を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nomura Chie
2
森村さんのサスペンス作品は好きなのですが、この本にはイヤな人たち(全員悪といった感じ)ばかりが登場し読後感は悪いです。美しい山が舞台なのにね。2016/02/08
にやり2世
1
山登りもミステリもすごかった。誰もが主人公だと思った。2022/03/31
あゆ
1
精密なストーリー。何がなんだか途中分からなくなるくらい登場人物が無駄なく役割を果たしていた。人間ってこわい。2020/06/15
kierkegaard
1
途中まで臨場感もあり引き込まれたのに、終盤の解決編が説明文だらけで、読後感としては「ああ、そうだったんだ・・・ふーん・・・へーえ・・・」といった、モリモリ他人事気分。2015/11/10
雨巫女
1
これでもかと予想を裏切られた2009/05/29