内容説明
黒沢裕次郎、表の顔はバリバリの青年実業家、裏の顔はヤクザの組長にして、元・水泳の名選手。今も密かに“日本新記録”に挑戦中だ。そんな裕次郎が、ひょんなことから地元・盛岡のクラブ対抗水泳大会に出場することに。しかも敵のチームには長年の仇、熊坂組もからんでいて…。この喧嘩買った!背中の唐獅子牡丹に誓って、いざ、ここが男の見せどころ。
著者等紹介
菊池幸見[キクチユキミ]
1960年、岩手県遠野市生まれ。法政大学を卒業後、IBC岩手放送に入社。「幸見の週刊おじさん白書」等の人気番組を担当し、岩手県では知らない人がいない名物アナウンサー。01年「黄金熊の里」でいわて黄金文化博「黄金短編小説賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nonたん
35
ありです!面白い!!!スポーツ任侠ファンタジー。裕次郎の今後が知りたい!続編の構想があるようですね。期待して待ってようかなぁ。 美咲ちゃん、自分で聡明とか思ってるところがまた可愛いではないか。たしかに聡明だけど・・・恭子さんも良い女! 浮気が見つからないことを祈るのみです^m^ ここまで徹底した虚構なら、むしろスカッとするもんです。楽しい小説は幸福だ!2010/09/22
Nak34
25
ひゃっひゃっひゃっ。愉快痛快。表紙の裏の書評がなんと高橋克彦氏。しかも、絶賛。東北繋がりっちゅう事ですね。リレーはねぇ。陸上であっても水泳であっても、そりゃぁ、燃えますよ。最後の最後に、ここで、幽体離脱ですか。義理、人情、浪花節(蝦夷節)。正義感たっぷりの任侠物語でした。2010/10/03
ジュール リブレ
20
!!爆笑!! 最初っから最後まで、愉快な本でした。作者は岩手県では誰でも知ってるアナウンサーだとか。でも、ハチャメチャなストーリーで東京も蹂躙。この本は、やくざモノxテロリストxオリンピックx。。。いいですねぇ。2010/10/04
くろすけ
16
背中の唐獅子が、青く輝く水面を疾駆し、躍動する。 「クスリは売らない、買わない、打たせない」がモットーの正義派エリート極道が、愛と人情を背負って何故かプールを駆け抜ける。 幽体離脱が特技の舎弟、抗争で命を落とした若頭が化身した猫、年金キャバレーのホステスならぬボズデズ嬢の黄土色の声援、何もかもがハチャメチャにバカバカしく痛快! 特に力強い泳ぎの描写は快感…。 理屈抜きで楽しめる作品でした!2013/11/17
えいきち☆。
10
荻原さんの書くヤクザモノに近かったかな・・・裕次郎男前です! 極道スポーツ小説ってジャンルいいですね。実際にこんなことがあったら、全国のヤクザさんは署名活動をしますかねェ? non_L.Q. さん楽しいひと時でした!続編大歓迎!菊池さんもっと書いて!2010/11/29