内容説明
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。
著者等紹介
伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年、千葉県生まれ。2000年『オーデュポンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。以後、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を受賞し、直木賞候補にも連続してノミネート、各種ランキングの常連で、いま最も目の離せない作家の一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
1013
⭐️⭐️⭐️伊坂さん5作品目。初期の作品だからか、かなりドタバタ感はありましたが、何とか最後まで繋がってました。今まで読んだ中では平凡な出来映えな方かも知れません。次に期待します。2015/06/23
とも
971
非常に評判の良い「陽気なギャングが地球回す」ようやく読めた。確かに!評判の良いのも納得。スピード感もあり、伊坂節も満載、昭和風に言えばハラハラ、ワクワク。 伊坂ブームの先駆けとら言われるのもよく分かる。 安直で単純明快な感想やけど最高に面白かった♬ 響野が少し「砂漠」に出てくる西嶋とダブったのは自分だけか。 安心、安定の伊坂さんオススメの一冊に間違いなし。2018/02/12
ちょこまーぶる
952
面白い銀行強盗の仲間たちでした。こんなにお気楽に強盗されたんじゃ銀行もたまったもんじゃありませんよね。強盗の際の時間稼ぎ?の講釈をするなんて思ってもみない発想でした。しかも、それぞれのキャラ設定が際立っていてグイグイと没頭させる内容でした。そして、最期の騙し合いを読んでいて、思わず小さな声でですが「エッ!!」と声をあげてしまうほどの楽しさでした。本のタイトルのようにこんなギャングが地球を回す日がくるのだろうかと思うとウキウキしてくるので、いつかもう一冊のギャング作も読んでみたくなった一冊でした。2014/05/25
ehirano1
943
「ギャング」というタイトルにばかり気が行ってしまい、著者が伏線配置/回収の帝王だということをすっかり忘れていました。まさかまさかあんな所に伏線を配置するなんて誰が予想出来るのかと思いました。そして、怒涛の伏線回収(膝が痛いです・・・)には完全にスタンディングオベーションでした。2022/02/20
青葉麒麟
916
何時もの伊坂作品に比べて本当にテンポが早い。ちょっと早すぎてずっと読んでると疲れちゃう。でも展開も早くて登場人物達も魅力的なのでプラマイゼロかな?口が達者な響野が一番好きです。2015/08/01