祥伝社文庫<br> イソップ物語その恐ろしい真相―「オオカミ少年」「アリとキリギリス」…が暗示する人類の未来

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祥伝社文庫
イソップ物語その恐ろしい真相―「オオカミ少年」「アリとキリギリス」…が暗示する人類の未来

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396311247
  • NDC分類 147.4
  • Cコード C0110

内容説明

「イソップ物語」の中には、誰でも知っている「オオカミ少年」や「アリとキリギリス」、「北風と太陽」や「ウサギとカメ」、「鳥なき里のコウモリ」や「お腹がはじけて死んだ母ガエル」など、一見、子どもむけの道徳絵本にしかならない単純な話が並んでいる。しかし、それは表面だけである。表面にかぶさった道徳絵本の仮面をはずし、2000年以上こびりついていた先入観を取っ払うと、一つ一つの話に封じこめられていた真の意味がワッと噴き出してくる。その第一は、彼の話の多くには、彼の不思議な洞察力から生まれた未来への鋭い見通し、つまり予言が隠されているということである。けっして明るい予言ではなく、やがて人類が迎えねばならない事実や環境の危機、人種や人心の大きな破局への見通しが。その背景には、イソップが生きていた地域のきびしい事情があったのかもしれない。何しろ古代ギリシャは、ヴィーナスやアポロンのロマンチックな故郷のように思われがちだが、実は多くの都市国家がいつも激しい内戦を続けていた、食うか食われるかの世界だった。そうした地域の―隅で、2600年前、さまざまな危機と破局の見通しを封じこめたイソップ物語が生まれ、それが今、封印を解かれようとしている。第二の真の意味もそこから出てくる。それは、そうしたさまざまな破局や危機が、世界や国や個人を襲う時、どうやってそれを避けるか、どうすれば生き残れるか、その危機管理と再生の秘法もイソップ物語には隠されている、ということである。それはけっしてヒューマニスチックな危機管理な生き残り方ではない。むしろ他人を押しのけ、他人の崩壊を横目で見ながら自分はどう涼しい顔で生き残るか、その切実な悪知恵の要素がかなり濃いものだ。

目次

「オオカミ少年」の話―彼の警告を聞いていれば、みんな助かったのに
「アリとキリギリス」の話―あなたを守る危機管理の根本法則
「鳥なき里のコウモリ」の話―どっちにもつかず生き残れ
「ウサギとカメ」の話―隠された地球大異変の警告
「金の斧」と「銀の斧」の話―繁栄を続けられるカギを暗示する
「肉をくわえた犬」の話―未知の愛・未知の成功をつかみたい人のために
「牛の真似をしてお腹がはじけたカエル」の話―残酷の陰に隠されたイソップ最大の残酷
「キツネとツル(浅い皿と深い壺)」の話―愛も仕事も、適性を考えないと破滅する
「金のタマゴを生むニワトリ」の話―このニワトリとタマゴの正体は?
「北風と太陽」の話―封じられていたバルカン(ユーゴ)大戦争の予言〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

塩子二号

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図書館でたまたま目に入ってタイトルからおもしろそうだなと思って借りました。こういう視点もあるんだ!と知ってすごく面白かったです。特にカエルの親子の話はなるほどなぁと思いました。

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