祥伝社新書<br> 同性婚―私たち弁護士夫夫(ふうふ)です

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祥伝社新書
同性婚―私たち弁護士夫夫(ふうふ)です

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396114220
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0230

内容説明

海外では同性婚を法律で認めている国が多数ある。にもかかわらず、日本では認められていない。しかし、2015年3月31日、東京都渋谷区で、同性カップルにパートナーシップ証明書を発行する条例が成立した。この意義はきわめて大きい。本書は、同性愛者である弁護士が、自身の同性婚や、弁護士として関わってきた同性愛者の葛藤と困難、そして法律が家族や婚姻をどう捉えているのかについて述べた。加えて、憲法24条と同性婚について論じる。同性愛だけでなく、多様な性を当たり前に感じる社会であってこそ、すべての人が自分らしく生きられるのだ。

目次

第1章 私たち弁護士夫夫です(「日本で同性婚ができない」とは、どういう意味なのか;出会いと交際の開始 ほか)
第2章 同性愛者からの法律相談(同性愛者からの法律相談とアウティング;同性カップル間のトラブル ほか)
第3章 結婚・家族とは何か(法律が考える結婚とは何か;法律は愛情も保護している ほか)
第4章 同性婚と憲法24条(同性愛者の権利を人権問題と認識すること;国際的人権問題としての取り組み ほか)

著者等紹介

南和行[ミナミカズユキ]
1976年、大阪府生まれ。京都大学農学部、同大学院修士課程卒業後、大阪市立大学法科大学院にて法律を学ぶ。2009年、弁護士登録。2011年に同性パートナーの弁護士吉田昌史と結婚式を挙げ、2013年に同性愛者であることを公言する、同性カップルの弁護士による法律事務所「なんもり法律事務所」を大阪・南森町に立ち上げる。一般の民事事件のほか、離婚・男女問題や無戸籍問題など家事事件を多く取り扱う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

95
2015年に書かれた著書だけど、2021年2月現在、同性婚はまだ法律で認められてない。南さんがずっと同性愛者ということを隠しながら生きてきたこと、パートナーと出会って二人で弁護士に向けて一緒に頑張って勉強してきたこと、家族にカミングアウトして受け入れてもらえなかったこと、少しずつ受け入れてもらい、出会って11年後に結婚式を挙げ、その2年後に二人で法律事務所を開設したこと。幸せな二人の軌跡を辿ったところで、法律で同性婚が認められないという事実が現実の生活において不条理なことを知り愕然とした。LGBTとは?→2021/02/02

nyaoko

79
ドキュメント映画「愛と法」を知ったものの、映画を見る機会を得られなかった為、この本をお取り寄せ。LGBTについて。同性愛について。そして、弁護士として働く南氏の活動や、法律について。特に、同性のカップルが別れた時、歳を取った時に起こる様々な問題にはハッとさせられた。男女の夫婦であっても解決までに時間を要する事が、同性だとより一層困難となる。住んでいた家。貯金。病気をした時等。そんな人達の駆け込み寺となっている2人の弁護士事務所。やっぱり、映画見たかった!悔しい!2019/03/01

パグ犬

39
京都大学で同性愛者の恋人を見つけた著者が、その彼とともに弁護士になり、現在は大阪で弁護士事務所を経営している。様々な偏見や差別に苦労した道のりを語るとともに、同性による結婚を認めて欲しいと訴えている。著者は、結婚していないと、病院の付き添いの時の説明や相続問題などで困るという。ただ、結婚すれば、それらの全てが解決し、彼らにとって住み良い社会になるかは明確ではない。それでも、著者が同性同士の結婚を望むのは、これまで嫌な思いをしてきたからなのだろう。同性愛に関わらず、無用な偏見は無い方がいいのは確かだ。2016/08/15

もりちゃん

17
同性カップルが社会的に認められる世の中に早くなればいいと思うけど今の政治の流れがそうさせない方向に流れているのがわかっているのでなかなか複雑な気持ちで読みました。南せんせいはブログも面白いので興味をもった方はそちらから入った方がいいかな。2015/12/30

ちゃこ

15
2011年に同性パートナーと結婚式、2013年に同性愛者であることを公言し、パートナーと、弁護士事務所を立ち上げる。前半部は彼のセクシャルの自覚や、パートナーとの出会い、家族とのこと。実体験により、何を困難に感じたかがわかりやすく書かれている。こういう人たちの努力が現在の同性婚について考えたり、LGBTという言葉が、一般に聞かれるようになるまでの変化をもたらしたのだと思う。人は誰しも何かしらの属性や個性を持っていて、全ての属性は差別の対象にされる可能性があるという事に、差別をする側の人間は気づいていない。2016/01/25

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