内容説明
尖閣諸島をめぐる中国の動向は、今や国際的にも注目されている。中国艦艇の射撃管制用レーダー発射、中国機の異常接近飛行は、自衛隊への意図的な威嚇であり、一触即発の事象であった。一歩間違えれば、交戦である。東シナ海で日中の軍事衝突となれば、最新兵器の長射程のミサイルを相互に射ち合う、人類が未だ経験したことのない戦いとなる。空でも、海上でも、また海中からも、ミサイルの応戦となるのだ。本書は自衛隊の幹部であった陸・海・空の軍事専門家が知りえた軍事知識を駆使して想定した、日中交戦のリアルな作戦図である。
目次
第1章 尖閣諸島争奪戦のシナリオ(もし日中戦わば)(争奪戦シナリオの区分;平時から本格的武力紛争に至るまで(平時のシナリオ;情勢緊迫(中国偽装漁民の尖閣上陸)シナリオ)
本格的武力紛争(中国軍の尖閣上陸;日本の尖閣奪回;米軍参戦)
日本の尖閣確保及び維持
争奪戦シナリオの結論)
第2章 海上戦力(海における戦いの歴史;軍艦とは;海軍艦艇の分類;日本の護衛艦とは;旧世代の艦艇と新世代の艦艇;艦艇の各種戦闘能力;空母の保有;AIP潜水艦とその運用;最近注目すべき各国海軍艦艇の活動)
第3章 航空戦力(尖閣紛争シナリオに登場した戦闘機など;戦闘機とその性能を知る基準;戦闘機の用途別分類;戦闘機の世代別分類;戦闘機の戦闘;空対空ミサイル;空対艦ミサイル;航空戦力まとめ)
第4章 地上戦力(地上軍兵器の種類;戦車とは;攻撃する戦車と防御部隊が戦えば;戦後の主要日本戦車;中国の戦車;水陸両用車;地上軍装備のミサイル・ロケット;火砲)
第5章 弾道ミサイル(弾道ミサイルの種類;中国の弾道ミサイル)
著者等紹介
西村金一[ニシムラキンイチ]
1952年生まれ。法政大学卒業後、第1空挺団、幹部学校指揮幕僚課程修了。防衛省・統合幕僚部・陸上自衛隊・情報本部の情報分析官を務め、第12師団第2部長、幹部学校戦略室副室長。退官後は軍事アナリストとして各種委員会で活躍
岩切成夫[イワキリシゲオ]
1952年生まれ。防衛大学校卒業。大韓民国防衛駐在官、第8航空団飛行群司令、航空総隊司令部防衛部長、航空総隊幕僚長を務める。退官後は航空作戦、安全保障戦略等の専門家として活躍
末次富美雄[スエツグフミオ]
1955年生まれ。防衛大学校卒業。護衛艦「しらね」士官、「あきぐも」艦長を経て、シンガポール防衛駐在官、第27、第63及び第3護衛艦司令、海上自衛隊情報業務群司令。退官後は海上作戦、情報戦等の専門家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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