祥伝社新書
あの哲学者にでも聞いてみるか―ニートや自殺は悪いことなのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396110970
  • NDC分類 104
  • Cコード C0295

内容説明

つねに疑うこと、「疑問」を発することから始まるのが、哲学だ。仕事に就かない若者、自殺志願者、ワーカホリック、「援交」少女…。いまの社会は、そういった人たちを「異常」と追いやり、疎外してきた。そして、「異常」な人が出るのは、社会の「異常」のせいと決めつけた。困ったことに、いまの私たちには、人生の難問題を一緒になって考えてくれる相手がいない。自分の頭だけで考えるから、自分を責めつづけるのではないだろうか。そこで、思い起こしてほしいのが、偉大な人生の先輩でもある、あの哲学者たちだ。彼らなら、簡単に片づけたりはしない。徹底的に「良識」を疑い、新たな解決法を示唆してくれるにちがいない。

目次

問1 「働きたくない!」は、いけませんか?―答える人・エピクロス先生
問2 一生独身・親と同居じゃ、ダメですか?―答える人・ヘーゲル先生
問3 仕事人間じゃ、ダメですか?―答える人・マルクス先生
問4 危険地域のボランティアは、いけませんか?―答える人・サルトル先生
問5 親子の仲が良すぎては、いけませんか?―答える人・ルソー先生
問6 専業主婦じゃ、いけませんか?―答える人・福沢諭吉先生
問7 女教授を目指しては、いけませんか?―答える人・ヒューム先生
問8 「援助交際」は、いけませんか?―答える人・ソクラテス先生
問9 ホームレスは、いけませんか?―答える人・キルケゴール先生
問10 自殺をしてはいけませんか?―答える人・ある哲学者

著者等紹介

鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、札幌市生まれ。大阪大学文学部卒業。札幌大学教授として哲学・倫理学を教える。評論活動のほか、哲学書・人生書・時代小説評論などの執筆を精力的に行ない、啓蒙的著作の数々は世代を問わず強い支持を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うかんるり

6
作者である鷲田小彌太さんが、昔の哲学者になりきって悩みを解決する本。とてもなりきっているので面白いし、さすが哲学者であるだけあって、なるほどと思うことも多い1冊です。ただ、"女教授になるのはダメですか?"とか、"専業主婦じゃダメですか?" 等の今の自分には理解しにくい問題もあったので、大人の自分にはどう響くのだろうと思うと楽しみです。2018/11/06

さりー

1
三項目くらい読んでみたが好きではなくて、やめた。わざわざ哲学者出してこなくても当たり前じゃない?みたいなこと言ってるだけのところあったり、突っ込みたいところが山ほど。2019/06/02

Sleipnirie

1
まる? マルクス先生カッコいいww2010/11/14

Ecriture

1
最低に近い本。2008/01/29

シュラフ

0
この本たぶん評判わるいだろうなと思っていたが、案の定みんなからは最低のレビュー。自分はたまたま鷲田先生の『自分で考えることができる人、できない人』(PHP研究所)を同時並行的に読んでいたので面白かった。この本はなにか学ぼう・知ろうという本ではなく思考トレーニング本なのです。各論テーマについて、自分で考えた結論と内容を比較させながら読みすすめるべきなのである。おそらく本のタイトル・副題に「思考トレーニング~」と付け加えるべきだったと思うが・・・2013/01/22

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