祥伝社新書
雨宮処凛の「オールニートニッポン」

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396110864
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

内容説明

「ネットラジオのパーソナリティの打診があり、そのタイトルが『オールニートニッポン』だと知った瞬間『これはやるしかない!』と即決した。ノーギャラ、しかもスタッフ全員が生粋の、もう純度100%のニート、もちろん未経験者ばかり…」。というわけで、フリーター400万人、ニート100万人といわれる現代、彼らの本音、主張をわれらが姐ゴ・かりんがひきだしていく。ゲストも多彩で、彼女の“大好きな人”ばかりが登場する。対談あり、鼎談あり、座談ありで、日本の病巣を鋭く抉っていく。「役立たずだって貧乏だって、ニートだってフリーターだってホームレスだって、生きていたっていいじゃん。存在していていいじゃん」―本書は語る。

目次

1章 ニートになるのが健全だ
2章 意図された若者の貧困化・難民化
3章 同時多発一揆を起こそう
4章 フリーターの希望は“戦争”か?
5章 私がニートだったころ

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。21歳の時、右翼団体に入会。愛国バンド「維新赤誠塾」でボーカルとして活動。99年、その活動がドキュメント映画「新しい神様」となる。2000年、自伝『生き地獄天国』で作家デビュー。「生きづらさ」「自殺」「戦場」などをテーマにした小説、エッセイを多数発表。現在は、新自由主義の中、生活も職も心も不安定さに晒される人々、プレカリアートの問題に取り組み、取材、執筆、運動のまっ只中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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showgunn

15
そもそも今これを読む必要があるのだろうか、と自分でも思いつつ読んだのだが、やはりあまり面白くなく飛ばし読み。 ニートでも別にいいじゃないか、という主張には同意できるけど、普通に社会に出ている人よりニートの方が正しい、と言われるとものすごく抵抗を感じる。そんなことはないだろう。 アル中とヤク中どっちがすごいか、みたいな話とか出てきて本当にしょうもないと思った。どっちもダメだろう。 大槻ケンヂのとこだけはちょっと面白い部分もあった。2016/11/17

たんたん麺

14
雨宮「今日ネットラジオを聴いている人もニートの人が多いと思いますが、ニートの人の方が当たり前。そんなところで過労死するのかと考えたら、ニートになるのは普通のことだし、正常な反応であって、ここ10年くらい見てても、ニートで行き続けたほうがまだマシというところがある」対談本であっさり読めるが内容は濃い!この本でなぜ生きづらいのかがわかる!2014/07/20

mochi

5
非正規雇用は不安定、でも正社員になってもいつうつ病になるか分からない。働きたくない、怖い、だからニートになるというのは正常な防衛反応だと思う。それぞれに事情があって、つらい時はいつでも頼って良いという社会になれば、こんなに生きづらくないのに。他人の目をとても気にしなければならないのは本当にしんどいと思う。2020/06/23

なな

5
不純かもしれませんが、自分も非正規社員になり得る可能性があるから不安で、こちらの本を手に取りました。しかし、そのような理由でこのような本を読み続けるのではなく、私も、これを「社会全体の問題だ」と捉えて勉強していかなきゃいけないと思いました。 上記とは逆行しますが、「私が非正規社員になった場合どのように生きるだろうか」という問いに対する私の答えは「正社員になるために努力をする」でした…そう努力しても正社員になれないから問題なのに。 未熟ですね。自分の望む働き方とこちらの問題、両方考え続ける必要がありそうです2016/12/22

二輪病

3
アングラ系の方々のラジオ対談集。勢いみなさん明るく会話しているが、貧困や格差といったテーマを理念じゃなく体感したものとして語ってるいるのが印象的だった。そうしたことも手伝って、これらの問題を実感のあるものとして受け止めやすくなっている。ゲストたちは、潔癖な「自己責任」論の緩和を提起してくれており、「社会の方が悪い」という主張(エゴ)を共通了解として受け止めることから始めるというのは今までの前提を切り崩すようなもので、自分を責めることに走ってしまう人々を救ったと思う。2014/06/20

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