内容説明
最近の研究からがんの原因は、かなり明らかになってきた。タバコをやめるだけで、21%の確率でがんを防ぐことができる。同様に、塩分摂取量を一日10グラム以下にする=13・7%、肝炎ウイルスの感染を予防する=9%、肥満を解消する=2・5%など具体的な数字で予防法を説いていく。さらに、野菜・果物を充分にとると、20%の割合でがん予防に役立つ。このように、ちょっとした生活習慣を見直すだけで、タイトルにしめしたとおり8割は防げる。また、本書ではこの数値目標を達成するために、「生活16カ条」もとりあげている。がんにならない生き方を、予防医学の第一人者がわかりやすく解説する。
目次
第1章 今どきのがん(最近の話題から;増えているがん、減っているがん)
第2章 がんの原因(発がんの基礎知識;生活習慣;環境要因;過剰な医療)
第3章 がんを予防する生活術(抗酸化物;食生活のポイント;運動のポイント;日常生活のこと)
第4章 社会が取り組むべきこと(キャンペーン;公判記録;天下り;発がん物質の排除;国がすべきこと;タバコ税;ニューヨークの経験)
まとめ(がんはなくせるか?;がんにならない生き方十六ヶ条)
著者等紹介
岡田正彦[オカダマサヒコ]
1946年、京都府生まれ。1972年、新潟大学医学部卒業。同大学院教授、医学博士。専門は予防医学、長寿科学。2001年に臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。社会問題全般について、科学データを駆使した評論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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