内容説明
いじめを苦にした自殺、親殺し、子ども同士での殺人など、陰惨で悲しい事件が目につく現代。さらに、子どもの「うつ」も増加している。子どもを取り巻く危機の源には、子どもが抱える「不安」がある。競争社会・格差社会は、子どもたちにも「将来不安」「能力不安」を与え、心の居場所が見つからない「存在不安」も深刻化している。地域社会が崩壊し、外遊びをせずに、ゲーム、携帯にはまり、日常的に夜更かしをする子どもたちの「精神年齢」は昔の七掛けに過ぎない。わが子を健やかに成長させるために、今、親はどうすればいいのか。臨床経験二三年の小児科医・小児精神科医が子どもの危機への対処法を教える、小・中学生を持つ親、必読の書。
目次
プロローグ 子どもたちの「不安」を増大させる背景とは
第1章 事件は「特殊な例」ではない。「普通の子」がなぜ?
第2章 いじめ問題の真因、「不安」をもたらす環境とは?
第3章 子どもの不安をなくす育て方とは?
第4章 子どもを不安から救うために、親と学校は何をすべきか?
第5章 子どもの「うつ」と、異常行動への対処法
著者等紹介
古荘純一[フルショウジュンイチ]
小児科医、小児精神科医、医学博士。1988年、昭和大学医学部大学院卒業。昭和大学医学部小児科学教室助手、講師を経て、2002年より青山学院大学文学部教育学科助教授を務める。2003年小児科学会小児医学研究振興財団・日本イーライ・リリーフェローシップ受賞。日本小児神経学会評議員、日本児童青年精神医学会評議員等を歴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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