祥伝社新書<br> 組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか

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祥伝社新書
組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか

  • 樋口 晴彦【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 祥伝社(2006/07発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396110444
  • NDC分類 336
  • Cコード C0234

内容説明

JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。

目次

第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか(ヒューマン・エラーの背景に在るもの―エラーを誘発する職場環境;熟練者の落とし穴―ベテランだからこそ事故を起こす ほか)
第2章 危機意識の不在(危機感の麻痺―「今そこにある危機」が見えない;安全対策の磨耗―些細な違反も積もれば山となる ほか)
第3章 行き過ぎた効率化(コスト削減のしわ寄せ―いつも犠牲にされるのは安全性;成果主義の病理―性急な成果主義の導入が組織を蝕む ほか)
第4章 緊急時への備え(非現実的なシミュレーション―何のためのシミュレーションか;初動措置の重要性―対応の遅れが破局を招く ほか)
第5章 リスク管理の要諦(撤退判断の難しさ―リスク管理に「もったいない」は禁物;監視機構の実効性―お目付役は大丈夫? ほか)

著者等紹介

樋口晴彦[ヒグチハルヒコ]
1961年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、国家公務員上級職に採用。愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局主席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。現在、警察大学校警察政策研究センター主任教授として、危機管理分野を担当。組織学会、警察政策学会、失敗学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

7
●長篠の合戦:武田軍敗北の真の理由は、“コンコルドの誤り”により撤退の判断ができなかったため。 ⇒織田軍の鉄砲の3段撃ちは、源平時代からあった弓の3段射掛けを鉄砲に応用しただけ。 ●カラシニコフ銃の信頼性が高い理由 ⇒部品数が極めて少なく、構造が単純である上に、銃のいたるところに余分な隙間があること。銃内部に入り込んだ泥や埃も、この空隙(くうげき)部分に押し込まれてしまうので、銃の作動には影響を与えない。シンプルでアバウトな造りだからこそ、信頼性が高い。・・・本文より 2020/02/18

たこ焼き

4
責任者を取らせる立場に責任感がある人を置かないと、問題が発生していてもそれに大局的な視点で取り込もうとする動きが生まれない。問題が発生したときにそれを役割外であっても従業員が自ら是正しようとする組織を作る。年功序列を無視して言いたいことを言える環境をつくる(お互いのリスペクトさえあればギスギスした状態にはならない)。「船人をまたず、人船を待つ」=個人と関係なしに団体は動くので、団体行動をする個人はしっかりとついていかないといけない。効率向上を現場に丸投げしていると、安全対策がなし崩し的に省略される。2020/08/15

しんさん

2
なぜ歴史や他人の失敗から学ばないのか2023/04/21

hiroto nagatsuma

2
組織論・経営学版の「失敗学」事例分析集。ヒューマンエラーから、危機意識の醸成不足、規則に頼りすぎの組織硬直など、3年以上サラリーマンまたは公務員で働いていたら、自分自身または同僚、勤務先で思い当たる節のあるものばかり。刊行が2006年なので、2020年現在に読むと事例が古く、まるで平成の企業やらかし歴史館みたいな構成だが、内容は示唆に富み、今読んでも価値は十分。20代のフレッシュマンには、事例が古くてピンと来ないかもしれない。著者は警察畑のキャリア官僚だが、出世よりも現場が面白くてたまらない人のようだ。2020/08/10

kota

2
ヒューマンエラーは個人レベルと組織レベルでも起こりえる。チャレンジャー号爆発事故はグループシンクが原因だった。グループシンクを防ぐ策とは。経験年数が長いだけのベテランが蔓延る組織、業績と文書量が反比例する組織は危ない。失敗に気付いてもプロジェクトが進められる現象を何の誤りと言うか。失敗の事例紹介だけでなく、その原因は何だったのか、著者なりの考えがまとめられていて学べるところが多くあった。成果主義の病理を、聖書の言葉で喩えるところも面白い。組織に所属する人にとって価値のある一冊。2019/11/12

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