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祥伝社新書
日露戦争 もう一つの戦い―アメリカ世論を動かした五人の英語名人

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396110413
  • NDC分類 210.67
  • Cコード C0221

内容説明

日本が国家存亡を賭して戦った日露戦争。戦費もままならない日本にとって、国際世論の行方、わけても新興の経済大国であるアメリカは外債募集先としても、休戦調停役としても重要な存在だった。そんな中アメリカに渡り、アメリカ世論を親日に導き続けた五人の日本人がいた。東洋美術の使徒、岡倉天心。社交界で活躍した男爵・金子堅太郎。社会人教育に邁進した法学者、家永豊吉。英文詩人として名を馳せたヨネ・ノグチこと野口米次郎。不偏不党の歴史学者、朝河貫一。彼ら「明治の英語名人」は、「ペン(論文)と舌(講演)」でアメリカ世論を日本の味方にした。―英語で戦われた日露戦争。この本は、もう一つの『坂の上の雲』である。

目次

第1章 アメリカから日露戦争を支援した、五人の日本人
第2章 強靭な精神を持った明治の英語名人
第3章 伝統的には「親ロシア」的なアメリカ人
第4章 演説と筆を武器に、日本を援護する
第5章 岡倉と朝河、対照的な二人が米国で出版した書物の力
第6章 遅まきながら反撃に転じるロシア
第7章 米国資本主義をも利用した、明治人の気骨と野心

著者等紹介

塩崎智[シオザキサトシ]
1961年、愛媛県生まれ。上智大学文学部史学科卒業、国際基督教大学大学院比較文化研究科修士課程を修了。渡米し、全日制日本人学校ニューヨーク育英学園教員を経て、邦字新聞、雑誌などを媒体に歴史ジャーナリストとして活躍。現在は、拓殖大学外国語学部教授(日米文化交流史)、武蔵大学人文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

日の光と暁の藍

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日露戦争時に、英語を用いてアメリカで言論活動をしていた五人の日本人がいた。その五人とは、岡倉天心、金子堅太郎、家永豊吉、野口米次郎、朝河貫一である。著者は、当時のアメリカで発行されていた雑誌、新聞などを用いて、彼らがどのような主張をしていたかを本書で明らかにしている。門戸開放という言葉を多用して、日本とアメリカが同じ方針の下で戦っていることを訴えた金子氏の演説のやり方には感心した。日露戦争時のアメリカ国内世論(親日嫌露)が、どのようなものだったのかを具体的に知ることが出来、大いに勉強になった。2014/03/04

S

0
岡倉天心はツンデレ手法が得意らしい。金子堅太郎と朝河貫一かっこいい。2012/05/10

dahatake

0
これは実に興味深い視点での日露戦争時の特にアメリカ世論の形成を追った内容。 取り上げてる5人のうち、私の興味は金子堅太郎、朝河貫一。政府の見解はさておき、日本の立場や正当性を、大使がいたにも関わらず、自らの立志伝的なことや自身の利益を目指してもあるかもしれない。でも、明治維新で国民に培われた精神的な高揚の一端が、その熱いエネルギーと共に想像し易い。 大使たちの気持ちは察するが。行政官として、国民とともに動いた彼らも讃えたい。今なら潰されそうな気がするから。「俺を差し置いて何してる」的な私心のために。2023/06/13

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