祥伝社新書
自宅で死にたい―老人往診3万回の医師が見つめる命

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396110178
  • NDC分類 498.04
  • Cコード C0247

内容説明

聴診器の入った鞄を提げて、お医者さんがわが家にやって来る―あの“往診”はいつから姿を消したのか。著者である川人明医師は東京・足立区で往診・在宅医療を続けて二十余年、さまざまな患者に出会い、あまたの死を看取ってきた。寝たきりの痴呆老人、病院での治療不能とされた末期ガン患者…彼らの希いは住み慣れた家で家族に見守られながら最期を迎えること。そこには生命を救う医療とは別の医療が厳然とある。高齢化社会を迎え、政府はようやく在宅医療の重要性を認識し始めた。本書は明日の日本のためにも貴重な記録である。

目次

第1章 今日の往診「訪問診療」とは
第2章 病気を診るのではなく病人を診る
第3章 私が看取った人たち
第4章 どこで死を迎えるか
第5章 老親の看取り方
第6章 私の母の場合
第7章 介護保険時代と在宅医療の今後

著者等紹介

川人明[カワヒトアキラ]
1947年、大阪府生まれ。74年、東京大学医学部医学科卒業。東大病院等で研修後、都内柳原病院にて地域医療に従事。83年からは在宅医療・往診担当となり、以来20余年で往診回数はおよそ3万回、数多くの老人たちの自宅での死を看取ってきた。現在、柳原ホームケア診療所所長、特定医療法人財団健和会常任理事
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感想・レビュー

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シュラフ

31
人生の最期は、病院で迎えるべきものなのか、それとも自宅で迎えるべきものなのか。身内の多くは最期を病院で迎えていることから、なんとなく人生の最期は病院という漠としたイメージをもっている。昨年亡くなったお義母さん、長い入院生活の果てに病院で最期を迎えたのだが、その本音はどうだったのだろう。やはり最期は自宅で迎えたかったのかな。でも終わりの分からない看護のことを考えれば、家族にはその肉体的かつ精神的な負担感は耐えられなかっただろう。医師の視点で書いた本ではあるが、最終的には家族の問題ということだろう。2017/04/29

こんころ

0
どういう選択を家族がしたとしても、あとで悔いを残さないよう保証を与え、サポートしてあげること、皆が納得する看取りをするための工夫をリーダーシップを持って行うことが、医師の役目であるという著者の言葉がひびきました。高齢者医療のありかたについては今は過渡期で、日々悩みがつきません。2012/06/23

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