内容説明
著者シンシア・レイブロックは言う、「小さなことであるデザインの細部が癒しの場に力を与えます。配慮のあるデザインが助けとなって、患者は自らの健康に取り組みはじめるからです。」患者が力を取り戻すために、高齢者がいつまでも自立した生活をおくれるように、デザインはどうあるべきか。著者は、最新の研究調査と豊富な事例を紹介しながら、デザインの果たす大きな役割を具体的に示す。アイデアと新情報に満ちた本書は、建築家、インテリアデザイナー、施設経営者、医療・福祉関係者はもとより、生活の真の質を求めるすべての人々の必読書である。
目次
第1部 高齢者の長期ケアとデザイン(ケア付き住宅のさまざまな試み;痴呆性高齢者のケア;家庭的なヘルスケアの諸形式;ホスピス;亜急性期ケアとリハビリテーション)
第2部 外来ケアとデザイン(日帰りケアと患者・介護者の休息;クリニック(医院・診療所・医療センターなど)
健康増進センター)
第3部 入院医療とデザイン(産科;小児科;精神科;医療ホテル;総合病院;重症期ケアの治療室と病室)
著者等紹介
レイブロック,シンシア[レイブロック,シンシア][Leibrock,Cynthia]
コロラド州立大学の研究員。ハーバード大学大学院スクール・オブ・デザインでも講義を受け持つ。デザインの工夫による高齢者や障害者の生活の質の向上を目指し、コロラド州フォートコリンズにヘルスケアのコンサルティング会社Easy Accessを設立。ヘルスケア施設のデザインやアクセシビリティについて世界各地で研究調査と講演を行っている
常田益代[トキタマスヨ]
早稲田大学文学研究科修士課程修了、ミシガン大学(アンナーバー校)大学院博士課程修了、Ph.D.(美術史)取得。専門分野:西洋美術・建築史、デザイン史
服部由紀子[ハットリユキコ]
翻訳家。ロンドン大学英文学部在籍
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