木造住宅産業―その未来戦略

木造住宅産業―その未来戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784395005611
  • NDC分類 520.9
  • Cコード C3052

内容説明

わが国においては、高温多湿な気候風土、豊富な森林資源等を背景に、伝統的な文化や価値観の中で古くから木造軸組住宅の建設が進められ、また、今日においても、新築戸建系で約七割のシェアを占めています。このようにわが国の住宅市場のなかで大きな役割を担っている木造軸組住宅にかかる生産技術、生産体制は、経済社会情勢の変化に対応しながら発展を続けてきております。木造住宅の生産は、いわゆる「伝統的な在来木造住宅」と、大手企業等による「合理化された木造軸組住宅」が併存する状況にあり、それらの生産者の生産性に大きな開きが生じています。厳しい競争市場が形成される中で、地域住宅産業がこれらの課題に的確に対応していくためには、将来に向けた業界のあり方に関するビジョンを確立するとともに、現場生産性の向上、経営体制の充実、資材流通等の合理化および技能者の確保・育成等により生産体制の強化を図ることが必要になっております。このため、建設省においても、昨年九月に木造建築工事業を中小企業近代化促進法に基づく指定業種等に指定し、業界の課題や今後の近代化の方向を提示する近代化計画の策定を行ったところであり、また、本年三月に行われた建築審議会答申において、消費者需要に的確に対応できる地域住宅産業の実現を図るために構造改革を進めることが提言されており、そのために、木造住宅総合対策事業を創設し、その活用等による生産体制の強化への支援を推進しているところであります。本書はこのような状況のもとで、先進的な中小住宅生産者の視点を中心に、抱える課題の解決の方向性とともに、社会情勢のさまざまな変化、社会的な要請の高度化、市場競争の激化等を踏まえ、中期的な木造住宅生産についてのビジョンをさまざまな側面から検討。

目次

木造住宅の未来
木造住宅産業の現状と課題
木造住宅へのニーズと市場
阪神・淡路大震災と木造住宅
類型的工務店像
工務店業界の現状と課題
地域住宅産業の業態
生産の合理化
施工の合理化
木造住宅づくりの担い手〔ほか〕

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