内容説明
教会建築は、度重なるキリシタン弾圧によって破壊され、またその影響を受けたとみられる建築もほとんど現存していない。そこで本書は、それらの失われた教会建築について、海外に散在する宣教師の報告書や書簡、あるいは国内の南蛮屏風や指図などの文献資料等から読み取ることを第一の目的としている。そして第二の目的は、現存あるいは失われた当時の日本建築のなかから、西欧文化の影響の見られる事例を発掘し検証することである。
目次
序 時代背景
第1部 日本近世の教会建築(教会建築の特徴;地方の教会建築;都の教会建築)
第2部 日本建築への影響(庭園建築;茶室建築;社寺建築その他)
結 キリシタン建築論
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