指先から感じるドビュッシー

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  • サイズ A5判/ページ数 220p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393937754
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C0073

出版社内容情報

ドビュッシーのピアノ曲を厳選。作品の文化的背景と奏法とを流麗に紹介する多角的レッスン。自分だけの演奏を実現するために。

内容説明

作品に込められた意味、楽譜からのインスピレーションを、“ピアノの音”にするために。19世紀末の美意識、作曲家が愛した絵画、文学、人など、作品の文化的背景を紹介し、その演奏技法を詳しく解説。自分で自分の解釈を選びとるための多角的レッスン。

目次

アラベスク第1番
アラベスク第2番
「映像」第1集より(水の反映;運動)
小さな黒人
忘れられた映像
「前奏曲集」第1巻より(デルフの舞い姫たち;帆;亜麻色の髪の乙女;沈める寺;ミンストレル)
「子供の領分」より(雪は踊っている;ゴリウォーグのケーク・ウォーク)
タッチと音色のいろいろ
指先から感じるドビュッシー
耳と足先で感じるドビュッシー
タイトルの意味を間違いなくとらえよう

著者等紹介

青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。マルセイユ音楽院首席卒業。1980年東京デビュー。83年から東京芸術大学大学院博士課程で学び、89年、論文『ドビュッシーと世紀末の美学』のより学術博士号。90年、平成2年度文化庁芸術祭賞。リリースした7枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となり、『ドビュッシーの時間』(カメラータ)はレコード・アカデミー賞にノミネートされる。著書に『翼のはえた指』(白水社、第9回吉田秀和賞、ミュージック・ペンクラブ賞)、『青柳瑞穂の生涯』(平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞)、などがある。JMLセミナー入野義朗音楽研究所にて「フランス音楽の解釈と演奏法」開講。大阪音楽大学教授。日本ショパン協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Wataru Hoshii

3
「ドビュッシー 想念のエクトプラズム」で、世紀末のデカダンスに染まったドビュッシー像を描いた筆者が、その知見を盛り込みながら、ドビュッシー作品の弾き方を解説した本。たくさんの譜例で「ここはこう弾く」と説明してくれたり、トレーニング法を紹介してくれたりするので、ドビュッシーを弾く人には(聴く人にも)実にためになる。私もピアノを弾くのだが(ドビュッシーは弾けない)、「指先で感じる」「指先で考える」という筆者のタームに頷く。楽器の練習とは、まさに音楽を指で感じ、指で考えられるようにするディシプリンだと思うから。2018/04/28

雪空

2
ドビュッシーを弾くための本だけど、聞くための人にも十分楽しい本。 ほとんどは弾き方や楽譜だけど、彼が好んだ絵とか、周辺にいた人物、作曲のきっかけになった風景などが写真で見られてありがたい。 あの時代、何が流行っていてどんな精神性だったのか…、あの曲のタイトルは何からとられたのか…、彼に影響を与えたもの、同時代の横のつながりがわかる。この曲の陰鬱としたイメージはなんなのだろう…と思っていたのが解決するかと。中でも、エドガー・ポーの影響というのが世の中でこんなに!というのもわかって面白いよ。 2016/10/25

かおりん

2
私が今練習している 『夢』については 書かれていないので 少々残念だったけれども、ドビュッシーの曲を演奏するにあたって 役に立つ、情報の数々。とても 参考になりました。 2014/04/14

やま

0
この本をピアノを弾いていた頃に知っていたら、きっと、音色の研究をずっとしていたに違いない。2012/04/07

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