内容説明
「指を鍛え、独立させる」従来の練習法は本当に有効か?指先から身体全体の動きを効率的にコーディネートする「5つの基本動作」を軸に、現代ピアノの基礎技術から演奏美学までを網羅した画期的教本。
目次
第1部 ピアノ技術における基本要素(音楽・動作・感情;ピアノ;演奏する身体のメカニズム)
第2部 五つの基本動作(自由落下;五指運動と音階と分散和音;回転 ほか)
第3部 技術は音楽になる(五つの基本動作の確認と応用;独立と相互作用;ペダル ほか)
著者等紹介
シャンドール,ジョルジ[シャンドール,ジョルジ][Sandor,Gyorgy]
1912年ブダペスト生。リスト音楽院卒業。ピアノをベラ・バルトークに、作曲をゾルタン・コダーイに学ぶ。早くからヴィルトゥオーソとして知られ、師バルトークの主要作品の初演を数多く行ったことで知られる。特に1945年1月のバルトーク『舞踏組曲』世界初演が有名。また1946年には『ピアノ協奏曲第3番』をユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とともに初演している。1946年、アイザック・スターンとの共演でコロムビアからレコード・デビューを果たす。1965年、バルトークのピアノ作品全集のレコーディングでフランスのディスク大賞を獲得。バルトークのほか、プロコフィエフ、コダーイの録音も多い。レパートリーは他にバッハ、ベートーヴェン、ショパン、ブラームス、リスト、デ・ファリャ、ドビュッシー。1995年(83歳)、CBSソニーで、バルトーク自身の編曲による『ピアノ協奏曲』独奏版と舞踏組曲、小組曲をレコーディング、同時にバルトークのピアノ独奏曲全集をリリースする。長くジュリアード音楽院で教鞭をとり、現在も国内外で演奏活動を行うかたわら、各地のピアノ・コンクールの審査員を務める
岡田暁生[オカダアケオ]
1960年生。大阪大学文学部博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学およびフライブルク大学で音楽学を学ぶ(DAAD)。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授を経て、京都大学人文科学研究所助教授。文学博士。著書に『オペラの運命』(サントリー学芸賞受賞)など
佐野仁美[サノヒトミ]
1964年生。神戸大学大学院総合人間科学研究科修了。仏教大学、滋賀女子短期大学非常勤講師。専攻はピアノ、音楽学
大久保賢[オオクボケン]
1966年生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。文学博士。専攻は音楽学
大地宏子[オオチヒロコ]
1972年生。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。学術博士。鶴見大学短期大学部専任講師。専攻はピアノ、音楽教育学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。