チェリストの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393937624
  • NDC分類 762.33
  • Cコード C0073

出版社内容情報

カルテットのメンバー、教育者、作曲家として活躍した著者が、チェロと共に送った人生を縦横に語る。カザルスらとの交流、演奏技術の秘法等にも触れられた滋味溢れる書。

◆著者略歴 1911年、ロンドン生まれ。1928年から、グリラー四重奏団のチェロ奏者と して活躍。1949年以降、カリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとる。1961年のグ リラー四重奏団解散後は、音楽教育に専念。1996年逝去。)

ストラヴィンスキー、シェーンベルク、ブロッホ、カザルス、マイラ・ヘス、ロストロポーヴィチなど、音楽界の錚々たる面々との温かい交流の描かれかたが出色。チェロの演奏テクニックの秘法や教育の問題などにも触れられて示唆に富む。
「もう一度、人生を一からやりなおせるとしたら、私はやっぱり同じ事をするだろう。」カルテットのチェリストとして、教育者として、作・編曲家として活躍したハンプトンが生涯を振り返り、音楽・人間・文化や精神的な価値観について縦横に語った滋味溢れる書。

内容説明

ストラヴィンスキー、シェーンベルク、ブロッホ、カザルス、マイラ・ヘス、ロストロポーヴィチ、メニューインら20世紀の代表的な音楽家たちとの交友、演奏テクニックの秘訣、音楽を学んでいる人たちへの親身な助言などが、ユーモラスかつ滋味豊かに綴られる。

目次

第1章 修行時代(生い立ち;チェロとの出会い ほか)
第2章 偉大な演奏家たち(ハロルド・バウアーとガートルード・ホプキンズ;音楽サークルの人々 ほか)
第3章 作曲家、評論家、音楽仲間(サー・アーサー・ブリス;アーノルド・バックス ほか)
第4章 演奏技術について(チェリストとヴァイオリニスト;音程 ほか)
第5章 教えること、学ぶこと(大学と教育;教育の危うさ ほか)

著者等紹介

ハンプトン,コリン[ハンプトン,コリン][Hampton,Colin]
1911年6月6日生まれ。王立音楽院に入学する。グリラー四重奏団の一員として活躍。1996年死去

滝川郁久[タキガワイクヒサ]
1968年、広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院博士課程満期退学。現在、早稲田大学、東海大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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tom

21
「ラブカは静かに弓を持つ」で参考文献として挙げられていた本。グリラー弦楽四重奏団のチェリストをしていたハンプトンが書いたもの。かつてはずいぶん人気があったらしいけれど、まったく知らない人。前半はカザルス等々往年の名人との交流を書いている。後半は、演奏技術とか楽器のメンテナンスのこと。著者によれば、1オクターブのなかに43個の音がある。一つの調性に適切な音程は一つだけ。例えば、ハ長調と変ホ長調ではDの音は違う。それを考えて弾かなきゃとおっしゃる。プロはそんなふうにして、音を合わしているらしい。2023/06/07

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