出版社内容情報
現代音楽はなぜ嫌われるのか。作曲・演奏・聴取の視座から切り込む20世紀音楽。変転する音楽創造の系譜と現代における新しい展開。現代音楽はなぜ嫌われるのか。作曲・演奏・聴取の視座から綿密に切り込む二〇世紀音楽の光芒。進化・変転する音楽創造の系譜と現代における新しい展開の意味とその行方を探る尖鋭な批評精神。
作曲家や評論家がどんなに理論武装しようとも、現代音楽のいかんともしがたい不人気・非大衆性は歴然とした事実のように見える。現代にあって、果たして新しい音楽創造は可能か? そもそもそうした新音楽が必要とされるのか? いわば新作無用論が跋扈するならほかにどんな道があるのか?…現代音楽の膨大な作品を渉猟してきた著者ならではの、大胆にして刺激的、かつ愛と憎しみの「二〇世紀音楽」論。
大久保 賢[オオクボ ケン]
1966年、金沢市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、名古屋芸術大学、京都市立芸術大学非常勤講師。共著に『ピアノを弾く身体』、訳書に『シャンドールピアノ教本』(共訳)、ジム・サムスン『ショパン 孤高の創造者』(いずれも春秋社)、論文に「音楽作品ゲーム論」、「池内友次郎の和声法教科書を読む」、「演奏のマネジメント試論」等がある。
内容説明
作曲・演奏・聴取…多角的視点から考察する20世紀音楽の光芒。変転する音楽創造の系譜を解析しつつ、現代における新しい展開の意味とその行方を探る。現代音楽はなぜ嫌われる?
目次
第1章 芸術の精神からの「現代音楽」の誕生 現代音楽とは何か
第2章 昨日から今日へ 現代音楽の興亡1―第二次大戦まで
第3章 ファウストゥス博士の仕事場 現代音楽の詩学
第4章 すばらしき新世界 現代音楽の興亡2―戦後~六〇年代まで
第5章 聴けるものと聴けないもの 現代音楽の感性学
第6章 宴のあと 現代音楽の興亡3―七〇年代~世紀末まで
第7章 非人間的な、あまりに非人間的な 現代音楽演奏の現象学
第8章 芸術の些か耐えられない重さ 現代音楽の行方
著者等紹介
大久保賢[オオクボケン]
1966年、金沢市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、名古屋芸術大学、京都市立芸術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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