ピアニストになりたい!―19世紀もうひとつの音楽史

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ピアニストになりたい!―19世紀もうひとつの音楽史

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  • サイズ B6判/ページ数 279,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393931837
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C0073

出版社内容情報

超俗性を重んじたロマン主義時代の背後にあった驚くべき精神性。ピアノ教育の起源とその過程での「芸術」の変質を圧倒的筆力で描く。

内容説明

ハノン、ツェルニーなど膨大な数の教則本、指の強化器具、大人数を同時に教えるスパルタ音楽教室…19世紀のピアニスト現象から読み解く、「ロマンの世紀」の驚くべき精神性。

目次

第1章 「よい演奏」とは何か―19世紀以前への一瞥
第2章 勝ち組になるのは誰?―ピアニストの誕生と演奏美学の変貌
第3章 毎日ドレドレミレミレ―指体操が始まるとき
第4章 指強化器具と人体改造の思想
第5章 聞くも涙、語るも涙の音楽院
第6章 体操と指ドリルとロマン派と―19世紀音楽の根本原理について
付論 ピアノはどんな手で弾かれてきたか―19世紀から20世紀初頭まで

著者等紹介

岡田暁生[オカダアケオ]
1960年、京都生まれ。大阪大学文学部博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学およびフライブルク大学で音楽学を学ぶ。現在、京都大学人文科学研究所准教授。文学博士。『“バラの騎士”の夢』(春秋社、1997年)でデビューし、『オペラの運命』(中公新書、2001年)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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こくーん

3
図書館本。19世紀のロマン派の時期に、ロマンとは真逆な、軍隊のような機械的な練習がもてはやされていた。機械的、というか、事実、様々な練習マシーンが発売され、売れていたのが面白い。笑えるくらい滑稽なもの多数。また、ピアノの練習法が時代の流れに影響されている、という点が詳しく説明されており、興味深い。現代の練習法も今の時流に影響を受けているのか気になる。何が現代の練習法かわからないけど💦最後はピアノ奏法の変遷。脱力奏法に至るまで。リストも脱力してたんだなあ。2022/07/12

ほしぎつね

3
数年前に読んだ本を再読。著者は、19世紀におけるピアノ学習の様子とその特徴を、同時代の社会背景(特に産業革命)と関連させて明らかにしている。数年前に読んだ時も目から鱗だったけれど、再読してもやはり学ぶことは多かった。さらに、今読んだことであとがきの素晴らしさにも気づくことができた。2013/06/16

BsBs

1
ピアニストの端くれとしては様々な示唆に富む本だった。練習曲と教育法に注目した近世近代のてんやわんやが書かれた本。大雑把には、チェルニーがまとめた練習法が不幸にもピアノの構造変化、ピアノブームと重なって世に伝わった結果、現在も禍根を残すさまざまな歪み/悪弊が生み出されてしまったということらしい。ツェルニーはむしろ被害者で、もし存命なら真のヴィルトゥオーゾたちの脱力奏法に理解を示した側だろうというのが著作からもうかがえて面白かった。2024/02/19

quabex

1
「どんな楽器にも増してピアノは、……筋肉強化の技術と密接に結びついている」という考えに基づく「もうひとつの音楽史」。「楽器を弾く」ことが「機械を操る」ことと表裏一体であることに、改めて気づかされる。第4章「指強化器具と人体改造の思想」が圧巻。ここで紹介されている薬指を解放するために薬指と小指をつなぐ腱を切る手術が可能だったのは、能力を拡張するための身体改造に抵抗がない人の存在があってこそだ。本書の次に乾緑郎『機巧のイヴ』を読むことにしたのは、身体改造と、人と機械との融合に関連を感じたからかもしれない。2017/12/05

suiu

1
難しかったよ~。 専門用語とか全然わからなかった。。。どんな人向けに書いた本なのかしら? 付論はなんとか理解できたので、その流れで近現代の奏法について、と日本での奏法の流行とか書いてくれてたら読みたかったかも。2013/11/01

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