感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
91
「家庭大学文庫」における一冊、文学におけるヴィクトリア朝(1837-1901)について、教授連でなく批評家ではあっても専門家ではないチェスタトンに書かせるあたりがイギリスの面白いところか。イギリスの文学は、ヨーロッパ的であると同時に、古代から脈々と流れている遺産をその内に孕んでいるようなのだが、それを理解するには私の読書量が足りないなんてものではない。フランス革命やフランスの知識人の考え方が与えた影響の大きさがよくわかるが、フランスは革命を腕でイギリス人はペンでしたのか。イギリス貴族は狡猾かな。2016/04/24