出版社内容情報
年々増加傾向にある老人の自殺。老人を死へと追い詰める社会・経済・肉体的な喪失と共に,〈年齢差別主義〉にも焦点を当て,問題の原因,背景,対策を具体的に探る。
内容説明
本書は、老人の自殺という問題を具体的に描こうとするものである。公表された自殺統計によりながら、この問題の重要性をつかんで過去と現在の傾向を明らかにし、また、個々の事例を示すことによって、傷つきやすい老人の窮状を描き、自殺する老人が抱いている感情などを生きいきと描き出していこうと思う。
目次
第1章 老人の自殺という悲劇
第2章 若者社会で老いること
第3章 喪失の時
第4章 絶望の苦悩
第5章 アルコールと自殺との関係
第6章 老人の自殺の手がかり
第7章 自殺予防の鍵
第8章 死ぬ権利?