人はなぜ神経症になるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393360255
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0011

出版社内容情報

神経症とは人生の課題から逃避するための口実であるとの説を前提に,豊富な症例を引きながら,神経症にまつわる様々な問題および治療法を述べた,アドラー心理学の基本図書。

内容説明

高所恐怖症、潔癖症、強迫観念、うつ病、依存症、性的倒錯…歪んだ行動習慣の原因を、フロイト、ユングと並ぶ心理学の巨人が豊富な症例に照らして探る。

目次

非建設的な優越性の目標
人生の諸課題に対処できないこと
共同体感覚の欠如と男性的抗議
愛と結婚の諸問題
神経症的ライフスタイルと心理療法
感情の神経症的利用
家族布置
早期回想
続・非建設的な優越性の目標
職業の選択と眠る時の姿勢
臓器言語と夢

著者等紹介

岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年京都生まれ。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。前田医院(精神科)勤務などを経て、現在は奈良女子大学文学部非常勤講師。日本アドラー心理学会理事、アドラー心理学カウンセラー、訳書にアドラー『個人心理学講義―生きることの科学』『子どもの教育』(いずれも一光社)、著書に『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』(KKベストセラーズ)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

18
既に有名であるが、アドラーは精神的異常を患者が現実での目的を遂行するためのものとして位置づける。本書では数多の症例を具体的に挙げながら、患者がどういった生い立ちで、現在の生活で何を望んでいるのかに焦点をあて治療の手立てを考えている。重要なタームになるのは優越感/劣等感、人を支配したいという欲望など。患者は自分が神経症的に振る舞うことによって、周囲が自分の思うように行動するのを望む。なぜならそうしないと満たされないから、尽きることのない不安を抱えているからだ。2021/04/12

SK

0
神経症にはその人の目的があり、それは人生の課題に立ち向かわない免罪符になったり、自分が苦しむことで身の回りに いる人の注目を引き、征服者になるための代価を神経症で払っていると書いてあり、なんとも患者をペテンで独裁者みたいな言いがかりをつけられてる様だけど、どこか心あたりがある様な部分も否めず、心の別の部分で「よくぞ言ってくれた!」と叫びをあげている様な感覚にもなりました。 「神経症者を理解するには、症状はとりあえず置いといてその人のライフスタイル(性格)と、優越性に注目する」 とアドラーは言っていました。2017/07/10

Arnold Kawakami

0
アドラー心理学の本を何冊か読んだので、アドラー自身の本を読みたくなり、読んでみた。精神病の治療に薬物療法がなかった頃の話しで、患者との対話と精神分析によるしかなかったためか、患者の背景と発言から推察しているが、本当か?と思うほど抽象化してる。岸見一郎先生は、アドラーのこれらの本から、嫌われる勇気、幸せのなる勇気を書いたと思うと岸見先生の考えが大分入っていると思った。2016/08/19

N_dept

0
嫌われる勇気とは違い、専門家向け?なのか、やや高度な感じ。しかし、具体例が沢山載っているので、なるほど…と人間の特性が分かり易い。 日本で好まれる血液型分析より、兄弟姉妹関係による性格形成の『 あるある』の方が私は好きだし、納得出来る。2014/12/23

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