連塾 方法日本〈3〉フラジャイルな闘い―日本の行方

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連塾 方法日本〈3〉フラジャイルな闘い―日本の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393333020
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

我々は喪失から何を編集し創発してきたか。日本で見えなくなっている何かを近現代史から語る。白熱の講義、全三巻堂々完結。

内容説明

日本は何を失い、何を得たのか。「これまで」の祖国、「これからの」母国。津波と原発の波涛を越えていますべての人に伝えたい、渾身のメッセージ。3・11を予見させる「負の想像力―地震と枯山水」収録。

目次

第7講 面影と喪失 誰そ我にピストルにても撃てよかし伊藤のごとく死にて見せなむ―なぜ日本人は喪失をもって面影としてきたか(日本は何を失ったか―喪失の昭和史;思い出のなかのリアル;日本の「分母」はどこにある;ナショナリティとジャパン・マザー;グローバルvsローカルの境い目で ほか)
第8講 編集的日本像 雪が舞う鳥が舞うひとつはぐれて夢が舞う(または一宿一飯の義理)―メディアステートとしての去来日本(“北の螢”はどこにいる―明滅する日本;「テ・ニ・ヲ・ハ」の方法論;“ぼくら”はコメの民族だ;エディティング・ジャパン―外来コードと内生モード;「型」のゼネレーション―方法日本「五つの窓」 ほか)

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都生まれ。早稲田大学出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授をへて、現在、編集工学研究所所長。イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に多数たずさわる。近年、書画の個展も行っている。俳号は「玄月」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

marco

35
本書は、「方法日本=日本という方法」を探る全八講の「連塾」最後の2講をまとめたもの。「第七講では日露戦争から東京裁判にいたるきわめて壊れやすい出来事を扱い、第八講では私の編集的な見方と方法日本を、私(著者松岡正剛)の心的感覚をまじえてつなげよう」としている。「方法日本」とは、何かが喪失されたときに思い出される「日本の面影」のこと。明治以降、外からのクサビや規定のためにそれ以前の面影を思い出せなくなっているのではないか、そこにこそ現代日本の問題があるのではないかと説く。この「出会い」は運命かもしれない。私も2016/03/22

壱萬弐仟縁

21
存じ上げなかったことを中心に書く。 時折、キーワードがゴシック太字なので、 教科書的な構成でもある講演録。 安積澹白(あさかたんぱく34頁)という人は初めて お目にかかった。 慕夏(ぼか)主義とは、夏(か)を慕う主義で、 中国の幻の王朝(37頁)。 そういえば、殷の前にあるとか、ないとか、 言っていたような覚えがあるな。 鎖国ではなく、幕府は「海禁」を使っている(49頁)。 中江兆民は「恐外病」をいうが、裏を返せば「侮外病」(57頁)。   2014/04/10

おおにし

7
雑誌「遊」第4期を出版しないで工作舎を離れてしまったことで松岡正剛から遠ざかってしまった私ですが、今回連塾-方法日本の第8講を読んで誤解が解けました。松岡さんは追い出された方だったのですね。確かに採算を考えずにこんなに手の込んだ雑誌を出し続けたら赤字が膨らむのはあたり前ですよね。連塾全3巻を読み終えて30年ぶりに松岡正剛ファンに戻りました。連塾や千夜千冊で紹介された本を今後の読書計画に加えつつ、最後に松岡さんが提示された「ジャパン・プロブレム-9つの宿題」を自分なりに考えていきたいと思います。2012/12/29

Takahiro Imaki

4
読了。新鮮な驚きと発見を得られる名著だと思います。辞書みたいなもんで、多分これからも何度となく様々な事に思いを巡らしてページをめくるんだろうと思いました。日本という国は知から方法を得るのではなくて、方法から知を得る。なんだかわからないモヤっとしたものを平気で同列に扱って、それを新たな物に昇華していく。パナソニックや、ホンダ。ソニーが見せた力こそ、単なる物まねではない日本の力そのものだったんだと改めて感じました。あー、面白かった!!!2012/07/14

Akito Yoshiue

2
現代日本について考えていくうえで、無視できないテーマが明示されており非常に興味深く読んだ。第八講の内容は圧巻の一言。今後も繰り返し読んでいきたい。2014/01/27

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