内容説明
構造・機能分析以降の学問的混迷のなか、あくまで普遍的学としての社会学の再生を希求する橋爪社会学の歩み。人間活動の基盤である言語に焦点をあて、フーコーやマンハイムを批判的に検討しつつ、社会学の理論的枠組みから、規範と権力、イエ社会や性愛の分析まで、その全貌を一望にする。
目次
社会学のにおい
第1部 言語と社会の関係をめぐって(社会とはどういう空間であるのか;“言語”派社会学;知識社会学と言説分析 ほか)
第2部 規範の言語と権力の生起(権力の可能条件;不可視の法/不可視の権力―H.L.A.ハートの法理論とその彼方;「一次ルールは強制的命令」ではない―V.アレヴァロ・メンチャカ教授のハート批判を駁す ほか)
第3部 変容する社会関係(イエ社会論は有効か;天皇と民主主義―明治維新と戦後民主主義の“構造”の同一性;性愛のポリティクス)
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年、神奈川県に生まれる。1977年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。以後、執筆活動を経て、現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授
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