出版社内容情報
「弱者」には手厚い保護を。この善意あふれる思考が「弱者」を縛りつけ，社会進出を妨げてきた！ そうした呪縛をいかに解き，「福祉」をどう再構築するか。渾身の力作評論。
内容説明
「五体不満足」現象で露呈した、戦後日本の「弱者」観の虚妄を衝き、従来の福祉政策を根源的に批判。新たな「福祉」像を提示し、構造改革への指針を探究した、著者入魂の書。
目次
『「福祉」の呪縛』以後の風景
「弱者救済」の幻影
『聖者の行進』の虚妄
「五体不満足」現象の後先
「グローバリゼーション」と「福祉行政」の将来
憲法典改訂と「福祉」からの視点
「構造改革」と「福祉」の位置
人間における「高貴」とは何か
著者等紹介
桜田淳［サクラダジュン］
１９６５（昭和４０）年、宮城県生まれ。北海道大学法学部を卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。衆議院議員政策担当秘書を務めるかたわら、９４年に論壇デビュー。第１回読売論壇新人賞最優秀賞、第１回正論新風賞を受賞。現在は、慶応義塾大学大学院公法研究科非常勤講師を経て、言論活動に専念。０２年４月、東洋学園大学現代経営学部専任講師就任予定
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