内容説明
予言者的熱情をもって〈性〉の問題を大胆に取り上げたロレンス。あらゆる既成の革命的思想に絶望し、ひとり「個」の〈自由〉をめざして自滅してまで自分を追いつめていったヴェーユ。〈性〉と〈革命〉という今世紀最大の問題に直面した、二人の文学者・思想家の提出した「ヒューマニズムの限界を超えた人間解放」の課題を、G.オーウェルのよき理解者であったイギリスのすぐれた批評家が、21世紀の「生き方」に向けて鋭く究明。
目次
1 勇気ある人々
2 ぴりっとした強烈な香り
3 渇望
4 混沌
5 1985年