哲学の“声”―デリダのオースティン批判論駁

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393323090
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C0010

出版社内容情報

日本では知られざる米国の大哲学者の全貌。哲学と人間の生との密接な関わりを明らかにし、デリダのオースティン批判に徹底的に論駁。

内容説明

ウィトゲンシュタイン新解釈の立役者にして、その特異な手法ゆえに孤高を保つ哲学の巨人カヴェル。音楽も映画も演劇も、ユダヤ移民の子としての人生も、すべてが哲学の論点と呼応しあい響きあって織りなされる彼の重層的な万華鏡世界が、デリタ‐オースティン論争を中心に展開。デリタの予断を正し、“声”の抑圧を暴く。

目次

第1章 哲学と“声”の横領
第2章 反哲学と“声”の質入れ(形而上学的な声;異なる哲学をもつ世界;破壊幻想;デリタのオースティンと実証主義の賭け金;弁解の理論の排除―悲劇について;「不真面目なもの」の理論を排除する;懐疑論と真面目さ;コミュニケーションあるいは譲渡をめぐる二つの描像;何が(どのような物)が伝送されるのか?オースティンが動く
世界とかかわる言語についての二つの描像
私が私の言葉に貼りつく―署名についての三つの描像)
第3章 オペラと“声”の貸借

著者等紹介

ガヴェル,スタンリー[ガヴェル,スタンリー][Cavell,Stanley]
1926年、米国ジョージア州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業(音楽専攻)。ハーバード大学大学院で博士号(哲学)を取得。現在、ハーバード大学名誉教授。1958年に論文“Must We Mean What We Say?”を発表してから現在まで50年間、ハーバード大学を拠点に、「いまだ近づきえぬアメリカ」の哲学を求めて個性的な思索を続ける。分析哲学の手法には距離をとりつつも、パトナムやデイヴィドソンと同様、本国アメリカにとどまらずフランスやドイツに絶大な影響力をもつ現代アメリカを代表する哲学者

中川雄一[ナカガワユウイチ]
1953年、北海道生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。専門は現代フランス哲学。専門分野にとらわれず幅広い翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seer78

0
カヴェル難し。でもデリダとかヴィトゲンシュタインの紹介される量に比してすこし軽視されすぎていると思う。英語がろくに読めないので翻訳を希望ス。2009/09/15

じょに

0
ぶっちゃけ、よく分からん。だから何?読みにくいのは直訳調やからか、そんな重要な気がしないか。どっちやろ。2009/02/07

くるみ瑠璃

0
やっと読み終わった。何だったんだろうか。自伝と哲学を内的に繋ぐ試み。その核となるところは、きっと音楽を母語とできるか。結語を解釈すると、こう考えられもする。本当に?2023/04/28

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