世界に開け華厳の花

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  • サイズ A5判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393176023
  • NDC分類 188.34
  • Cコード C0015

内容説明

一瞬と無限、個々と全体。この世界の時空と存在は、相互が複雑に関係している、と考える華厳思想。深刻な問題が多々浮上する現代、真にもう一度立ち戻るべき場所はどこか。華厳の教えから文明社会を見直し、新たな世界観を語る。

目次

東大寺と日本仏教
現代における仏教の意義
第1部 華厳の教え(ビルシャナ仏は宇宙に輝く;蓮華蔵世界海―インドから伝わった宇宙論;一つがすべてであるということ;ブッダの数はなぜ増えた;ブッダの教えは永遠なり―仏身論の展開;西域から伝わった根本経典『華厳経』)
第2部 シルクロード(天国の食堂と地獄の食堂;シルクロード上の異文化間に通底する世界観について;スーフィズム成立に係わる仏教の影響;イラン人もかつては仏教徒だった;北アフガニスタン発見のバクトリア語仏教祈祷文書について)
第3部 聖武天皇(八世紀の日本における国家と仏教;須弥山世界観と四天王信仰;国の護りと世界の救いと―古代天皇の仏教思想にみる;国分寺建立の詔と廬舎那大仏造顕の詔;医女を育てる;般若波羅蜜は諸仏の母なり)

著者等紹介

森本公誠[モリモトコウセイ]
1934年生まれ。1957年京都大学文学部卒業。61~62年カイロ大学留学。64年京都大学大学院博士課程修了。文学博士。65~98年京都大学文学部講師。東大寺図書館長、東大寺学園常任理事、東大寺財務執事、同教学執事、同執事長、同大仏殿主任、同上院院主を経て2004年5月より華厳宗管長・東大寺別当。専攻は初期イスラム時代の社会経済史。1975年日経経済図書文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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