Century Books 人と思想 130<br> ムッソリーニ―ファシズム序説

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Century Books 人と思想 130
ムッソリーニ―ファシズム序説

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  • サイズ B40判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784389411305
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1310

内容説明

「古代ローマの栄光」を夢みて、イタリアの若き日のベニート・ムッソリーニは「すべては国家の中にこそ存在する。人間も精神も国家を離れては存在しえない」とするファシズム全体主義を創始し、「ファシズムは実践である」と政治に乗り出す。その姿をドイツのアドルフ=ヒトラーは羨望の目で仰ぎ見ていた。やがて英米仏の先発資本主義国に追いつこうとするそのイタリアとともに、同じ後発資本主義国ドイツ、日本が手を結び、歴史は史上最大の第二次世界大戦へとつき進む。結果は日独伊の全体主義体制が英米仏などの民主主義体制に敗北する。だがその後も、ファシズム思想とその手法は、さまざまの姿や形を変えて生き続けている。いまここにムッソリーニが展開した政治過程をみることにより、我々はファシズムの何たるかを歴史に即して理解することができる。

目次

序にかえて ムッソリーニとファシズムの今日的意義
1 近代国家に向けて
2 政治家としての登場
3 ファシズムへの道
4 統帥として
5 第二次世界大戦とムッソリーニ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

6
(図書館)ヒトラーの影に隠れてしまい、知名度の割には知られていない印象あり。知らない部分、不思議に思っていた部分を知ることができ、面白く読めた。ただ、政権を取るまでの半生に重点が置かれている分、独裁権力を得てからの、特に経済政策がほとんど無く、そのあたりは物足りなく感じた。2020/07/24

印度 洋一郎

5
元祖ファシストであるムッソリーニの生涯をコンパクトに紹介した、入門書として便利な一冊。この本の印象だと、19世紀後半から20世紀初頭のイタリアには、ムッソリーニのような、それなりに能力と向上心のある若者が活躍出来る場所が無かったという事がファシズム発生の元凶のような感じがする。その人物像の記述に結構人間味があり(親孝行な一面、愛人がいたが妻の事は蔑ろにはしなかった、など)、発言も「思考よりもまず行動!」という親しみ易さもある。戦後のファシスト政党の去就も概観されており、親切な構成。2016/03/29

hinoken

1
ムッソリーニはファシズム国家を作りだした独裁者であり強いイタリアを体現した人でもあった。人間的に憎め切れない部分もある。そういうとこがムッソリーニの「許されてる」ゆえんだろうか。ドイツの勝ち馬に乗って無理に参戦しなければどうなっていただろう。2012/08/15

アノマリー

1
◎ムッソリーニの人となりを著した本。意外と知識人だったのね。2012/11/21

コラッジョ

0
ムッソリーニについて、本が全く存在しなかった時代には、こんな簡単なガイドブック程度の情報で良かったのであろうが、 今ではあらゆる面で情報不足であり、かつ、また古い情報に基づいている。 ムッソリーニの死に様について、イタリア共産党の武勇伝をそのまんま垂れ流していたり、今では当のイタリア共産党自体が否定した事まで書いてある問題のある書籍である。

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