歴史のなかの若者たち<br> 江戸わかもの考

歴史のなかの若者たち
江戸わかもの考

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784385425122
  • NDC分類 210.5

内容説明

「いまの若者は…」という嘆きはほんとうに「いま」だけの話か!?若者たちは江戸太平の世に退屈していた。彼らのエネルギーはどこにむかって放出され、「大人」たちの目にはどう映ったのか。

目次

序章 勘平伝説とその原型
1 戦場に遅れた世代
2 算盤をはじく青年たち
3 少年たちの昼と夜
4 頼家の三代
5 「おれが真似をばしないがいい」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

耳クソ

9
とくに面白いのは100~108頁の『曽根崎心中』読解で、農耕歴に対し、町人社会の「節季」が圧倒的な資本により人間の成熟度を勝手に定量化するという、近世由来の宿痾を端的かつ正確に書いている。本書は、そこから溢れてしまった者たちの精神史である。1787年の打毀しにおける「美少年」伝説(by山東京山)から平田篤胤論に繋げるのも鮮やかで見事(ただ、少し「美」の部分への分析に欠けるが)。寛政改革以降の大田南畝のスタンスをバッサリ切り捨てているのも、頼家三代の思想史も、あとがきも見事。とにかく文章が上手いのだ。2024/01/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/149355
  • ご注意事項