自殺で家族を亡くして―私たち遺族の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784385363790
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

増え続ける自殺。20数名の自死遺族と支援者達の赤裸々な手記が、過労、多重債務、学校、うつなど、現代社会の問題をあぶりだす。

目次

第1章 遺されて…自死遺族の物語(夫・妻を亡くして;息子・娘を亡くして ほか)
第2章 支援者から同行者へ ともに歩む途上にて(ともに歩むおもい;「安心して悩むことのできる社会」を目指して ほか)
第3章 自殺対策という「生きる支援」を社会で、皆で(自殺対策 これまでの歩み;出会いで生み出されたもの ほか)
資料(資料 「生きる支援」のつながり;自殺対策基本法(平成十八年法律第八十五号))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

苦虫

9
私は小学校の頃から息を吸うように「死にたい」と思っていたのだけど、最近その思いが頂点に達し、「思いとどまらなければ!」と(ある程度元気になったので)手にした一冊。遺族がこんなにも悩み苦しむのかと思いとどまれる。一部、自分に酔ってるなと思った文もあったけど、苦しい心中はお察しします。最もグッときたのは、「20世紀少年」映画化するよ、って手紙。何やかんやで一番為になったのは、法律の部分。時々街で見かけていた「あしなが育英会」募金する、ぜったい。2015/03/25

Jagrass03

2
精神が最高に病んでいる時に入店した書店で手に取った。2012/03/30

Kyo

2
未だこんなにずたずたな部分があったのか、と自分で驚く程に泣いた。痛かった。特に第一章は血を吐くように生々しく、でもこれだけじゃない、こんなもんじゃない、語っても語っても語り尽くせないんだ。言葉にならぬ慟哭を書いてくれた遺族に、その一人として感謝を。多くの人の手に渡るといい、どうか渡って欲しい。2011/08/29

Ms.H

2
東京マラソンの参加者に匹敵する人数が年間自死している現実です。その家族は当然マラソン参加者家族と同じだけいると思うと、もはや個人的な問題ではない気がします。2010/03/02

くろほ

1
自殺により家族を失った方たちの手記。自死遺族は、「人が耐えることのできる限界を超える」衝撃を受け、通常の遺族よりはるかに辛い苦しみを経験する。E.キューブリー.ロスが言うところの「死の過程」も体験できず、さらに自殺を止められなかったことに対する自責の念や罪悪感に苛まれるからだ。読んでいて苦しく息が詰まる。この国では、毎年あの震災の犠牲者を上回る数の人が自殺している現実がある。おそらくそのほとんどが自ら望まない、環境的に追い込まれての自殺だろう。そうである以上、自殺への社会的対策は急務だと思う。

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